ラージロースター、マイクロロースター、ナノロースター

アメリカで発行されているコーヒー豆焙煎事業者向け隔月刊雑誌「ローストマガジン」が主催する、『今年のロースター大賞』的なコンテストがあります。

この賞の対象となるコーヒー豆焙煎事業者を、年間コーヒー豆焙煎量45トンくらいを境目として、それ以下ならマイクロロースター、以上ならラージロースターと2つのカテゴリーに分けて、賞を授与していると伝えられています。

  

アメリカでも、日本同様、大中小様々な焙煎事業者が存在しているのだと思います。

北米大陸で営業しているマイクロロースターの大半は、月間2トン~4トンくらいのコーヒー豆を焙煎しているのだと思います。

エカワ珈琲店ですが、全盛期でも月間コーヒー豆焙煎量は約500kg~600kgくらいで、現在は、その30~40%くらいのコーヒー豆焙煎量となっています。

 

アメリカのコーヒー業界ですが、数多くのマイクロロースターが存在していて、そのマイクロロースターが、年間数十トン以上のコーヒー豆を焙煎加工するラージロースターへ成長するという形で発展しているのだと思います。

 

北米のマイクロロースター=日本のコーヒー豆自家焙煎店と考えていた時期もあったのですが、現在(2017年3月)は、エカワ珈琲店クラスのコーヒー豆自家焙煎店をマイクロロースターと英語で表現するのには無理があると考えています。

日本のコーヒー業界で、北米大陸のマイクロロースターにあたる存在は、業務卸主体の商売を営んでいる中小ロースターなのだと思います。

 

2000年代の北米大陸では存在しなかった用語なのですが、去年(2015年)頃から、ナノロースター(nano-roaster)という用語を見かけるようになっています。

1週間のコーヒー豆焙煎量が100kg以下のロースターを、ナノロースター(nano-roaster)という用語で表現しているようです。

ということで、エカワ珈琲店クラスのコーヒー豆自家焙煎店を英語で表現する場合、ナノロースター(nano-roaster)と表現するのが似合っているのだと考えている今日この頃です。

 

 

マイクロロースターは、焙煎容量5kgのコーヒー豆焙煎機なら2台以上、1台だけなら焙煎容量10kg以上のコーヒー豆焙煎機を所有しています。

ナノロースター(nano-roaster)は、焙煎容量5kgのコーヒー豆焙煎機を所有していれば大きい方で、焙煎容量200g~300gの焙煎機を使ってコーヒー豆を焙煎している場合も多々あるようです。

 

北米大陸では、ナノロースター(nano-roaster)が増加を続けていて、サードウェーブコーヒーの焦点が、マイクロロースターからナノロースターに移りつつあるようです。

日本のナノロースターであるコーヒー豆自家焙煎店も、その数を増やし続けています。

 

北米大陸のナノロースターも日本のコーヒー豆自家焙煎店も、喫茶店経営の複業としてコーヒー豆を焙煎加工している事業者が大半です。

喫茶店でも、焙煎コーヒー豆の販売でも、どちらでも食べて行ける状態を確保しているのだと思います。

 

エカワ珈琲店は、事情があって喫茶店を営んでいませんが、ホームロースト向けのコーヒー生豆小売販売と、これまでの経験(スキル)・知識・技術の販売という2つの複業を営んでいます。

今後、北米大陸でも日本でも、喫茶店の複業として、ナノロースター(nano-roaster)が当たり前の時代がやって来るだろうと想像しています。

 

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アメリカで発生した「コーヒー第3の波」ですが、日々、進化しているのだと思います。

地域の中小ロースター(焙煎会社)が、独立系の喫茶店チェーンや喫茶店、高級食料品店、独立系レストランに焙煎コーヒー豆を供給することで、供給する側も供給される側も共に成長して行ったのが、アメリカで発生したサードウェーブコーヒー(コーヒー第3の波)の初期形態なのだと思います。

 

アメリカでサードウェーブコーヒー現象が発生した2000年代、成長を続ける地域ロースターの中で、急成長して注目されたロースターが、カウンターカルチャーやスタンプタウン、インテリジェンシアなどの有名ロースターなのだと思います。

 

2010年代になると、独立系の喫茶店が、幾つかの有名・無名のロースター(焙煎会社)から焙煎コーヒー豆を仕入れるマルチロースターが流行します。

そして、2010年代の半ばになって、独立系の喫茶店がコーヒー豆を自分たちで焙煎するナノロースター(コーヒー豆自家焙煎店)の時代に突入しようとしているのだと思います。