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珈琲社会学

独断と偏見による、珈琲と食に関するエカワ珈琲店流の考察

日本のコーヒー業界にも、破壊的イノベーションが到来しつつあるのかもしれません

コーヒー業界 喫茶店

エカワ珈琲店は、自家焙煎コーヒー豆専門店です。

手作りで高品質、煎りたて新鮮・香りの良い焙煎コーヒー豆を販売しているつもりです。

オフィスコーヒーサービスと店舗販売で繁盛していた最盛期、10数年前のことですが、その頃の焙煎コーヒー豆の販売量を100%とすると、現在の販売量は、その35%くらいにまで減少しています。

それでも、ものすごく落ち込んだ時期と比べると、相当に回復しています。

それが、日本の地方の町のロートルな自家焙煎コーヒー豆屋の実情です。

 

 

日本のコーヒー豆自家焙煎店と同じような商売をしているのが、マイクロ・ロースターと呼ばれているアメリカのコーヒー企業です。

このアメリカのマイクロ・ロースターですが、現在、絶好調で、焙煎コーヒー豆の卸販売を中心に業容を拡大していて、スターバックスなどの大手コーヒー企業を脅かす存在となっています。
 

リーマンショックの後遺症で、アメリカ経済も、日本の失われた20年と同じ道をたどるといわれていたのですが、デフレを経験することも無くて、経済が回復して成長を続けています。

アメリカのマイクロ・ロースターの絶好調の要因は、「破壊的イノベーション」が発生していることにあるのだと思います。

 

サードウェーブ・コーヒー読本

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大規模なオートメーション設備でコーヒー豆を焙煎する業態から、バッチ式の小型コーヒー豆焙煎機を使ってコーヒー豆を焙煎する業態への転換が始まっているのがアメリカのコーヒー業界なのかもしれません。

アメリカのコーヒー業界では、煎りたて新鮮・香りの良いスペシャリティーな焙煎コーヒー豆が人気を得ています。

 

日本のコーヒー業界はというと、オートメーション設備を持つ大規模な工場でレギュラーコーヒー豆を製造する業態が中心となっています。

でも、2010年代に入ってから、日本のコーヒー豆自家焙煎店の周辺で、変化の兆しが現れて来ています。

 

都会だけでなくて、地方の町でも、若き起業家が立ち上げたコーヒー豆自家焙煎店の経営が、1年もしないうちに軌道に乗るという事例も現れています。

1970年代、1980年代の喫茶店全盛時代を経験している喫茶店経営者が少なくなって、全盛時代を知らない喫茶店経営者が増えています。

 

そして、新しい喫茶店の経営者たちは、若い人たちが起業した新しいコーヒー豆自家焙煎店から焙煎コーヒー豆を仕入れる傾向があるようです。

また、コーヒー豆自家焙煎店の焙煎コーヒー豆の卸し先ですが、喫茶店だけとは限りません。

アメリカのマイクロロースターは、地域のパン屋さん、サンドイッチ屋さん、ドーナツ屋さん、自転車屋さん、美容室や理容室などとパートナー関係を構築しているようです。

 

インターネットを利用すれば、個人でも、世界中から簡単に必要な情報を手に入れることのできる時代になっています。

アメリカのマイクロ・ロースターの商売を徹底的に研究した若い人たちが、日本のコーヒー業界に「破壊的イノベーション」を発生させるてくれるかもしれません。

というよりも、もう、始まっているのだと思っています。

 

サードウェーブ! : サンフランシスコ周辺で体験した最新コーヒーカルチャー

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アメリカのマイクロ・ロースターが絶好調で、日本の地方の町のロートルなコーヒー豆自家焙煎店が衰退・低迷を続けているという構図ですが、日本の失われた20年の原因と同じ要因が作用していたのかもしれません。

アメリカのマイクロロースターの絶好調を後押ししているのは、「煎り立て、新鮮、香りの良い焙煎コーヒー豆」と「少量生産、少量消費型のスペシャリティーコーヒー豆」の存在なのだと思います。

 

地方の町のロートルなコーヒー豆自家焙煎店であるエカワ珈琲店も、10数年前の成功体験と完全に「さようなら」する必要があるのだと思っています。

10数年前の成功体験が、2015年の現在の日本で通用するとは思えません。

 

日本の失われた20年が、失われた30年になるとは考えられないので、もうそろそろ、日本のコーヒー業界でも、アメリカのコーヒー業界同様、「破壊的イノベーション」が発生するはずだと、わくわくしているエカワ珈琲店の今日この頃です。

年齢が年齢ですから、若い人たちのように大きな波には乗れないかもしれませんが、小さな波になら何とか乗ることができるかもしれません。

 

 

www.ekawacoffee.jp