自家焙煎店はコーヒー豆の喫茶店・飲食店需要を・・・

コーヒー豆焙煎加工業者には、2種類あります。

喫茶店・飲食店・宿泊施設・事業所などをターゲットにして、業務用にコーヒー豆を卸し販売しているコーヒー屋さんと、コーヒー豆自家焙煎店と呼ばれていて、主として家庭用にコーヒー豆を小売販売しているコーヒー屋さんです。

 

後者のコーヒー豆自家焙煎店ですが、ほとんどの店は生業規模の個人店で、家族だけで運営している店が大半です。

21世紀に入ってから、このコーヒー豆自家焙煎店の出店ブームが続いていて、我がエカワ珈琲店の立地する和歌山市などでも、過当競争の様相を呈しています。

 

これは全国的な傾向みたいですから、歴史の古い店はともかく、新しくコーヒー豆自家焙煎店に参入した店の場合、経営状況の苦しい店も、相当数存在しているだろうと推察できます。

我がエカワ珈琲店の場合、かれこれ20年以上もコーヒー豆自家焙煎店を営んでいて、自慢になるのですが、家庭用コーヒー豆の小売販売については、それ相応のノウハウを持っているので、最盛期の頃と比べれば販売量が落ちているといっても、まあまあ気楽な商売をさせてもらっています。

 

コーヒー豆焙煎加工の業界ですが、個人経営の喫茶店・飲食店の店舗数減少の影響をモロに受けている業務用コーヒー豆卸業者の場合、少しずつですが需要が伸びている家庭用コーヒー豆市場に進出しない限り、将来に希望を持つことができない状況になっているのかもしれません。

 

コーヒー豆自家焙煎店はどうかというと、まだまだ未開拓の部分が残っている家庭用コーヒー豆市場で商売を営んでいるので、経営が苦しいといっても、需要が徐々にしか増加しないのに過当競争が発生しているから苦しいだけで、家庭用コーヒー豆市場が縮小しているから苦しいわけでは無いわけです。

 

というわけで、現在、コーヒー豆焙煎加工業界で勢いのあるのは、コーヒー豆自家焙煎店から出発して、家庭向けにプラスして業務向けにコーヒー豆を売りまくっているコーヒー屋さんです。

 

21世紀の業務市場ですが、ある特定の焙煎業者の看板を掲げて、時間から時間まで店を開いているだけの喫茶店は衰退を続けていて、新しい時代に順応して変化を続けている喫茶店は頑張っています。

新規開店する喫茶店も、そのほとんどが時代に順応しようと頑張っている喫茶店です。

家庭向けコーヒー豆市場である程度の実績を持つ自家焙煎店の場合、その新しい型の喫茶店市場に対応できる能力を持っています。

 

何年か前、業界の専門紙で、業務用コーヒー豆卸しを主力にしている中堅コーヒー会社の社長さんが、「コーヒー豆自家焙煎店は販売力・営業力に問題がある」とコメントしているのを読んだことがあるのですが、現在のコーヒー豆焙煎加工業界の状況を考えると、今は昔の感があります。

 

現在進行している業務用コーヒー豆の喫茶店需要の変化の波ですが、そのスピードを速めつつあるのかもしれません。

自家焙煎店も、積極的に喫茶店・飲食店のコーヒー豆需要の新しい波に対応するべきだと考えています。

この新しい波に対応できるのは、小型の焙煎機を使ってバッチ処理にてコーヒー豆を焙煎加工している自家焙煎店しか、今のところ存在しないわけですから。