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珈琲社会学

独断と偏見による、珈琲と食に関するエカワ珈琲店流の考察

サードウェーブコーヒー現象の始まりを想像してみました

コラム

アメリカのある田舎町に、コーヒー豆を自家焙煎している家族経営の喫茶店があります。

コーヒー豆の小売販売と喫茶という営業形態で、それなりの収入を確保できていて、その家族は、中間所得層的な生活をエンジョイしていました。

その家族経営の喫茶店の近くに、スターバックスやカリーブーコーヒーという全国規模の喫茶店チェーン(大手コーヒー企業)が進出してきました。

 

 

全国規模の喫茶店チェーン(大手コーヒー企業)は、腕力に頼った商売で、その家族経営の喫茶店のお客さんを無理やり奪ってしまおうとして来ます。

出店前に徹底的に市場調査をしていて、その地域の市場規模を把握しているわけですから、当然のことなのかもしれません。

 

「コーヒーを無料で試飲できます」、「無料コーヒーで当店を体験してみてください」などと、家族経営の喫茶店では不可能な販促活動を実施することで、その家族経営の喫茶店のお客さんを奪ってしまおうとします。

大手コーヒー企業の強力な腕力に、田舎町の小規模な家族経営の喫茶店が、腕力で戦っても勝てるはずがありません。

 

田舎町の家族経営の喫茶店の経営は、当然のこと、苦しくなっていきます。

収入の減少が始まって、それなりの生活をエンジョイするのにも、公租公課の支払いにも支障が出てくるようになります。

そこで、自分たちの生活を立て直すためにも、その家族経営の喫茶店は、大手コーヒー企業への対抗手段を考えることになります。

 

その家族経営の喫茶店は、たまたまコーヒー豆を自家焙煎していたので、その特徴を強調することで、大手コーヒーチェーンに対抗することにしました。

「煎りたて、新鮮、香りの良いコーヒー」、「生産者や加工者の顔が見えるコーヒー」、「コーヒー豆焙煎後1週間以内のコーヒー」という、小規模なコーヒー豆自家焙煎店の特徴をアピールすることで大手コーヒーチェーンとの差別化を図ることにしました。

 

お客さんへのアピールについては、インターネットWEBを積極的に利用しました。

地域の飲食店や食料品店向けに、自家焙煎した「煎りたて、新鮮、香りの良いコーヒー豆」の卸販売も開始しました。

それが、地産・地消的な焙煎コーヒー豆、素材にこだわっている焙煎コーヒー豆と評価されて、地域の飲食店や高級食料品店の支持を得ることができて、口コミで得意先が拡大していきました。

 

コーヒー豆の焙煎加工能力には、相当な余力を持っていたので、新たな投資は必要ありませんでした。

そのような努力の甲斐あって、大手コーヒーチェーンに流れていたお客さんが帰ってくるだけでなくて、大手コーヒーチェーンのお客さんも新しいお客さんになってくれました。

 

アメリカで発生しているサードウェーブコーヒー現象の始まりですが、そのようにして始まったのかもしれないと、エカワ珈琲店は想像しています。

大手コーヒー企業の腕力を駆使した商売に、生活の糧を失う寸前まで追い詰められた小規模なコーヒー屋が、自分たちの生活の糧を守るための対抗自衛手段として始まったのが、サードウェーブコーヒー現象の始まりなのだと想像しています。

 

もし、想像のとおり、小規模なコーヒー屋の大手コーヒーチェーン(大手コーヒー企業)への対抗自衛手段として、サードウェーブコーヒー現象が始まったのだとすると、日本でも、小規模なコーヒー豆自家焙煎店の大手コーヒー企業への対抗自衛手段としてのサードウェーブコーヒー現象が自然発生する可能性もあるのだと考えています。

 

先進国におけるコーヒーの総需要は、それほど変化するはずが無いと思います。

アメリカでサードウェーブコーヒー現象が注目されるようになって、アメリカのコーヒー業界の地形図に、相当に大きな変化が発生しているようです。

 

スターバックスは、アメリカ各地に無数に存在する小規模なコーヒー豆自家焙煎店に対抗する必要から、アメリカ国内で店舗再活性化のための相当に大規模な投資を実施しているようです。

カリーブコーヒーは、ヨーロッパ資本に売却されたという話が伝わってきています。

 

ということで、日本にサードウェーブコーヒー的な社会現象が発生してくれれば、日本のコーヒー業界の地形図にも相当に急激な変化が訪れて、突然目の前に光り輝く景色が出現するかもしれないと考えている日本の田舎町のコーヒー豆自家焙煎店の今日この頃です。

 


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