コーヒー豆自家焙煎店探索(下書き)

インターネットでコーヒー豆自家焙煎店に関する情報やコーヒーロースターの情報などを収集して、それを記録しています。

オフィスコーヒーサービス

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オフィスコーヒーサービス(略称はOCS)は、オフィス・事業所にコーヒー抽出マシンや自動販売機をレンタルして、焙煎したコーヒー豆やコーヒー飲料を販売するサービスです。

オフィスコーヒーサービスで販売する焙煎したコーヒー豆は、農林水産省の統計では業務用に分類されています。マーケティング的には、対事業所サービスに分類される業種で、卸売り業となります。

 

「オフィスコーヒーサービス」というビジネスモデルは、アメリカから伝来したビジネスモデルで、日本で始まったのは1970年代の中頃です。

日本で最初にオフィスコーヒーサービスを開始した静岡の会社は、フランチャイズシステムを採用していました。 

 

1990年代、エカワ珈琲店が自家焙煎するコーヒー豆の主たる市場は、オフィスコーヒーサービスの市場でした。

その頃、カリタやメリタから仕入れる10杯用のコーヒーメーカーは1万円~1万数千円くらいで、10人以上が働いているオフィスなら毎月5000円~1万円くらい焙煎コーヒー豆を購入してくれたので、零細生業パパママ経営の自家焙煎コーヒー豆小売店がコーヒーメーカーを無料でレンタルしても十分に採算が取れました。

 

当時、和歌山市クラスの地方都市には、まだオフィスコーヒーサービス専業企業が進出して来てなくて、喫茶店などを対象とする業務卸が得意のロースターも、オフィスコーヒーサービスに無関心でした。

1990年代の終わりころ、業務卸が得意のロースターがオフィスコーヒーサービスに本格的に参入して来て、それにプラスして、オフィスコーヒーサービス専業企業が進出くると、瞬く間に、エカワ珈琲店はオフィスコーヒーサービス市場から追い出されてしまいました。

 

2000年代の中頃になると、和歌山市クラスの地方都市でも、オフィスコーヒーサービス専業企業が、市内のオフィスコーヒー需要をほぼ取り込んでいて、地元の業務卸を得意とする珈琲会社がオフィスコーヒー需要の幾らかを確保しているという状況になっていました。

 

2010年代になると、オフィコーヒーサービス事業にも、新しい波が登場して来ます。より美味しいコーヒー、より香りの良いコーヒーを楽しみたいという需要が出て来ています。

コンビニコーヒーが爆発的にヒットして、オフィスで飲むコーヒーにも「淹れたて」が注目されるようになります。また、淹れたてのコーヒーを販売する自動販売機も普及も進んでいます。

 

現在(2018年)、オフィスコーヒーサービスの世界にも、多様化の波が押し寄せているようです。コーヒーブレイクの必要性・重要性が再発見されつつあるのだと思います。もしかしたら、オフィスコーヒー需要の一定部分を、オフィスや工場周辺の喫茶店や飲食店、会社の社員食堂が占める時代がやって来るかもしれません。

 

オフィスコーヒーサービス専業会社の中には、地域のコーヒー豆自家焙煎店の焙煎コーヒー豆をメニューに加える業者が登場するかもしれません。

ロースターやコーヒー豆自家焙煎店が、直接、オフィスに焙煎コーヒー豆を供給するのでは無くて、オフィスコーヒーサービス専業会社を介して間接的に焙煎コーヒー豆を供給するサービスが普及して来るような気がします。

  

エカワ珈琲店の始まりは、自家焙煎コーヒー豆をオフィスに配達するビジネスからでした。一時、結構繁盛していたのですが、業務卸が得意の珈琲会社やオフィスコーヒー専門企業が本格的に進出して来ると、瞬く間に、その市場から追い出されてしまいました。

 

coffeehouse.hateblo.jp

現在のオフィスや工場では、仕事の始まり時間、昼食の後のコーヒータイム、午後3時の休憩時間と、1日に3度以上のコーヒーブレイク(Coffee Break)を楽しむ傾向があるようです。

 

coffeehouse.hateblo.jp

オフィスコーヒーサービスは、もう終了したビジネスモデルだと考えていました。しかし、シリコンバレーの大企業のコーヒーブレイクをブルーボトルコーヒーが担当しているという記事を目にして、もしかしたら・・・と言うことで、アメリカのオフィスコーヒー事情を調べてみました。