「缶コーヒーじゃないボス」、ペットボトルコーヒーの「クラフトボス」が売れているようです。発売1年で2億数千万本売ったと報じられています。
昨年(2017年)4月に登場したペットボトル入りRTD(レディートゥドリンク)コーヒー「クラフトボス」ですが、想定を大幅に上回る売れ行きで昨年(2017年)の6月には、「安定的な供給量を確保出来ない」という理由から出荷が一時中止になったというニュースが流れていました。
ペットボトルコーヒー「クラフトボス」は、これまで缶コーヒーとあまり縁の無かったオフィスで働らくオフィスワーカーに支持されて売れているようです。
ということは、「クラフトボス」好調の要因は、旧態依然たるオフィスコーヒーサービス需要を奪っているという面もあるのかもしれません。
オフィスで飲むコーヒーが、20年~30年前、喫茶店の出前からオフィスコーヒーサービスに徐々に移って行ったのと同じような現象が発生しているのかもしれません。
寿屋宣伝部の頃から、マーケティング上手で定評のあるサントリーですが、マーケティングだけで商品が売れるはずがありません。
マーケティングに負けない品質を、「クラフトボス」が備えているのだと思います。
賞味期限1年の焙煎したコーヒー豆を使って作り置きしているコーヒー(一般的なオフィスコーヒーの場合)よりも、「クラフトボス」の方がすっきりとしていて心地よく飲めるのだと思います。
RTDコーヒーは、食品スーパーやコンビニエンスストアーの商品棚で消費者に選択される商品で、ブランドに依存する度合いの高い商品です。
「クラフトボス」は、マーケティング上手のサントリーの商品ですから、「クラフトボス」の独走を止められるペットボトルコーヒーは、「しばらく登場しないのでは」と推測しています。
サントリーのクラフトボスとあまり関係の無い話かもしれませんが、喫茶店の出前がオフィスコーヒーサービスに取って代わられたのは、喫茶店が出前するコーヒーが、オフィスコーヒーサービスの作り置きコーヒーよりも、不味くて値段が高かったからだと思います。