2000年代の後半、スターバックスやドトールコーヒーなどのコーヒーチェーンは全国いたるところに出店していて、マクドナルドやモスバーガーなど、ファーストフードチェーン店も、あきらかに喫茶店市場を狙っていました。
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そのかわり、個人経営の喫茶店が減少を続けていて、マクドナルドやモスバーガーの喫茶需要狙いや大手コーヒーチェーンの全国規模での出店は、生業規模の喫茶店の経営状況に相当な影響を与え始めていました。
コーヒーチェーンと言えば、スターバックスやドトールだけでなくて、こめだ珈琲店を筆頭に地方都市の有力コーヒーチェーンも頑張っていて、店舗数を増やしていました。
ということで、喫茶店市場も、有力な事業会社による寡占化の時代に突入しようとしていました。
2017年の現在も、状況はそれほど変化しているわけではなくて、チェーン系喫茶店の勢いと比べると、独立系喫茶店の勢いはいま一つの感があります。
しかし、喫茶店市場が、どのような状況になろうとも、生業店たる個人経営の喫茶店は、生き残っていく必要があります。
事業会社の場合、ダメになれば、会社を清算すればよいだけですが、生業店の場合、ダメになれば、生活の糧を失ってしまいます。
2010年代も半ばに入って、生業店たる個人経営の喫茶店にも少しだけ風が吹き始めているように感じられます。
喫茶店市場には、独立系喫茶店向きの市場と喫茶店チェーン向きの市場という、2つの喫茶店市場が存在するようになって来ているのだと思います。
10何年か前、団塊の世代が定年退職して時間つぶしを考えるようになれば、団塊消費の一つとして喫茶店が蘇るとする考え方もありました。
結局、60歳で定年退職した団塊の世代が、昔ながらの喫茶店に戻ってくることは無かったわけです。
何故かと言うと、60歳で定年退職した後も働き続けたからだと思います。
2010年代も半ばとなって、年金生活に入る団塊世代の人たちが多くなっています。
もし、今(2017年)、エカワ珈琲店の店主が喫茶店を営むとすれば、団塊世代とそれに連なる世代をターゲットとする喫茶店を営むだろうと思います。
そして、ある程度の繁盛を手に入れる自信を持っているのですが、家庭の事情と財政的な事情で本格的な喫茶店を営むことができません。