アメリカの食品スーパー業界では、店内をレストラン化するグローサラント業態に注目が集まっていると「激しくウォルマートなアメリカ小売業ブログ」が伝えています。
食品スーパーを意味するグローサリー(grocery)とレストラン(restaurant)を組み合わせた造語がグローサラント(grocerant)で、お客さんが食品スーパーの店内で食事を楽しむことのできる業態だと考えられます。
忙しいアメリカの人たちは、家庭で調理する機会が減少しているのだと思います。
アメリカのコンビニエンスストアーも、日本同様レストラン化が進行していて、店内調理した食品・飲料やすぐ飲んだり食べたりできる食品・飲料が売れているようです。
すぐに食べられる調理済み食品を販売している惣菜店も、人気を博しているようです。
食品スーパーのレストラン化が進行しているアメリカでは、すぐに食べられるサンドウィッチや温めるだけで食べられるハンバーガー、それに淹れたてのコーヒーを購入して、店内のイートインコーナーで食事する光景が日常となっているようです。
食品スーパーの店内に地元のカフェやレストランを導入したり、専門の料理人を採用して作りたての料理を提供する食品スーパーも登場しているとのことです。
日本の食品スーパーも、温めればすぐに食べられる食品やお寿司、サンドウィッチや弁当を販売しています。しかし、イートインスペースの整備は遅れています。
イートインスペースの整備では、コンビニチェーンが一歩リードしているようです。
コンビニチェーンでは、淹れたてコーヒーの販売は日常の風景ですが、淹れたてコーヒーを販売しているスーパーマーケットはあまり見かけませんから。
コンビニチェーンに焙煎したコーヒー豆を供給しているのは、大手コーヒー企業だと思います。しかし、地域の食品スーパーがテイクアウトコーヒーを販売する場合、焙煎したコーヒー豆を供給するのが、高価なコーヒーマシンを無償貸与できる大手コーヒー企業だけとは限りません。
スーパーマーケットが自前で購入した、あるいはリースしているコーヒーマシンについては、地域の焙煎会社やコーヒー豆自家焙煎店から焙煎コーヒー豆を調達するのが理に適っていると思います。
アメリカの食品スーパーの場合、高所得の消費者をターゲットとする店は、地元のロースター(規模の大きな自家焙煎店)や家族経営のコーヒー豆自家焙煎店から、「煎りたて、新鮮な」焙煎コーヒー豆を仕入れているという話も聞きます。