1980年代の中頃から1990年代の末頃にかけて、喫茶店のコーヒーの出前が減少して、それに代わってオフィスコーヒーサービスのコーヒーが台頭して来ました。
何故、喫茶店のコーヒーの出前がオフィスコーヒーのコーヒーに取って代わられたのかと考えると、コーヒーの香味が変わらないのに10倍近くの価格差があったからだと思います。
(コーヒー豆は、フライパンでも焙煎できます。)
コーヒーの出前がオフィスコーヒーサービスに敗退した原因は、喫茶店の経営者だけでなくて、喫茶店に焙煎したコーヒー豆を供給しているロースター(コーヒー豆焙煎会社)の責任も大きかったのだと思います。
1990年代の前半、ある雑誌でロースター(焙煎会社)の社長さんが、「利を優先し過ぎた結果、焙煎してから3週間~4週間経過している焙煎コーヒー豆を平気で売るようになったから・・・」と語っていたのを記憶しています。
ロースター(焙煎会社)が喫茶店に焙煎コーヒー豆を配達する頻度ですが、1960年代や1970年代の中頃までは、1週間に2回~3回の配送が当たり前だったのだと思います。
それが、喫茶店開業ブームの影響もあって、1週間に1回、2週間に1回というように、配送回数が少なくなって行って、喫茶店に煎りたての焙煎コーヒー豆が届かなくなって行ったのだと思います。
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1杯のコーヒーは 、食事メニューと比べれば、相当に利益率の高い商品なのだと思います。
ですから、お客さんを納得させるだけの付加価値がコーヒーに必要なのだと思います。
そのためには、コーヒー商売を営む側が、コーヒーをよく知っている必要があるのだと思います。
コーヒー生豆の生産・流通、コーヒー豆の焙煎、そして、コーヒーの抽出までの流れを理解している必要があるのだと思います。
良質のコーヒー生豆と適正な焙煎技術による焙煎加工が成されていて、それにプラスして適正にコーヒーを淹れることができて、はじめて質の高いコーヒーが出来上がるのだと思います。
コーヒー生豆の購入からコーヒー豆の焙煎、そして、コーヒーを淹れる作業までの全てを自分でやる必要が無いのかもしれませんが、コーヒーを売る商売を営むのなら、一度はコーヒー豆の焙煎を経験してみるべきだと思います。
コーヒー豆の焙煎ですが、それほど難しい作業では無いとエカワ珈琲店は考えています。
何百グラムかのコーヒー生豆を買って来て、フライパンでコーヒー豆を焙煎してみるだけで、コーヒー豆の焙煎とはどのようなものかを知ることができると思います。
コーヒー生豆が熱変化を経て煎り上がるまでの過程を知るのと知らないのでは、コーヒーとの接し方に大きな差が出てくるはずだと考えています。