悲惨な大量虐殺を経験したルワンダですが、21世紀に入ってからは目覚しい経済成長が続いています。
ルワンダの経済成長の一翼を担っているのがコーヒー産業で、21世紀の最初の10年で、農家の所得が平均して約6倍になったと伝えられています。
ルワンダのコーヒー産業で成長著しいのが、スペシャリティーコーヒー部門だと伝えられています。
2000年代の後半、そのルワンダコーヒーに「ポテト臭」という難題が持ち上がってきました。
コーヒー生豆の段階では何も問題が無いのに、ルワンダ産のコーヒー豆を焙煎して、その焙煎コーヒー豆を使って淹れたコーヒーを飲んでみると、時々、「ジャガイモのようなニオイ」がすることがあるという問題です。
見た目では判別できなくて、時々、「ジャガイモのようなニオイ」がすることもあるわけですから、ルワンダコーヒーを消費する側とすれば、消費するのを尻込みしてしまいます。
「ジャガイモのようなニオイ」がする原因については不明なのですが、もしかしたら、東アフリカ全体のコーヒー作物を悩ましているantestia(アンテスチア)という昆虫が関係しているのではないかと考えられたりしています。
しかし、ルワンダコーヒーのポテト臭については、それほど複雑に考える必要が無いとする意見もあるようです。
コーヒー豆の精製段階で、コーヒー豆とジャガイモを一緒に水洗処理するのを中止すれば、「ルワンダポテトディフェクト/Rwandan Potato Defect」の問題は解決するという意見です。
もし、コーヒー豆の精製段階で、コーヒー豆とジャガイモを一緒に水洗処理しているのなら、水を介して、ジャガイモのニオイがコーヒー豆に移動することは多いに有り得ます。
だとすると、難題が簡単に解決するのだと思います。
コーヒー生豆を入れている麻袋が雨に濡れたり、湿気の多いところで保管しておくと、麻袋のニオイがコーヒー生豆に移ってしまうことがあります。
「ルワンダポテトディフェクト/Rwandan Potato Defect」も、それと同じような現象なのかもしれないとエカワ珈琲店は考えています。