アメリカのファーストフード業界ですが、相当に大きな地殻変動が発生しているのかもしれません。
2014年のマクドナルド、日本では踏んだり蹴ったりだったわけですが、アメリカでも、マクドナルドを利用する消費者が急速に減少するという状況が発生しているようです。
アメリカ経済は好調を維持しているわけですから、経済的に少し余裕のある消費者のマクドナルド離れが始まっているのかもしれません。
そして、その経済的に少し余裕のある消費者が、メキシコ料理のチポトレ/Chipotle や、ハンバーガーとホットドックのシェイクシャック/Shake Shack など、新興で品質重視のファーストフード店を利用しているのかもしれません。
変わってきたアメリカ食文化30年 キッチンからレストランまで
- 作者: 萩原治子
- 出版社/メーカー: 文芸社
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これまでのファーストフードビジネスの顧客サービスやマーケティングが、通用しなくなって来ているのだと思います。
コーヒー業界で発生しているのと同じような現象が、ファーストフードの業界でも発生しているのかもしれません。
経済的に少し余裕のある消費者は、ファーストフードでの簡単な食事の中にも、レストラン的な食事を求め始めているのかもしれません。
ローカルで調達した食材を、店内で、いつもの調理人が調理するという部分に意味を見つけている消費者が増加しているのかもしれません。
マクドナルドなどの中央集権的システムを採用しているファーストフードチェーンは苦戦をしていて、消費者といつも接触している社員に権限を委譲しているファーストフードチェーンが、頑張っているのだと思います。
しかし、新興のファーストフードチェーンにも、ビジネスモデルの問題で、成長スピードがゆるやかで、その成長にも限界点があるかもしれないという弱点があるようです。
マクドナルドは世界中に3万数千店の店舗があって、チポトレの店舗数は千数百です。
もしかしたら、マクドナルドが苦戦している原因ですが、この店舗数の多さにあるのかもしれません。