アメリカの独立系コーヒー店の間で、今、一番人気のある出店場所は、スターバックスコーヒーの店が立地する近くの場所なのだそうです。
コーヒー好きのお客さんを開拓してくれているので、その相乗効果を期待できるというのが理由だと報道されています。
アメリカの地方の町の独立系コーヒー店ですが、10年前は、スターバックスコーヒーやカリブーコーヒーなどの大手コーヒーチェーン店の出店に神経を尖らせていたそうです。
自店の近くにスターバックスコーヒーが出店して来たら「どうしよう」と、戦々恐々としていたのだと思います。
スターバックスはなぜ値下げもテレビCMもしないのに強いブランドでいられるのか?
- 作者: ジョン・ムーア,花塚恵
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で、あれこれと、大手コーヒーチェーン対策を考えて、色々な試みを繰り返した結果として、サードウェーブコーヒーブームが出現したのだと思います。
独立系のコーヒー店に勢いがある現在では、相乗効果を生み出してくれる良き競争相手であるスターバックスコーヒーの出店は、地方の独立系コーヒー店には大歓迎するべき出来事なのかもしれません。
考えてみれば、日本でも、スターバックスコーヒーが新しいコーヒー文化を創ってくれていたのかもしれません。
今年の2月、東京の清澄白河に出店したアメリカのコーヒー屋さん「ブルーボトルコーヒー」の経営幹部が、「我々の東京出店の成功は、スターバックスコーヒーの創ってくれた文化のおかげだ」的な話をしていたようです。
その清澄白河ですが、コーヒーの町の様相を呈していて、ニュージーランドからやって来たコーヒー店や若い世代の人たちが経営するロースタリーカフェ(自家焙煎の喫茶店)と、色とりどりのコーヒー店が存在していて、どの店も賑わっていると伝えられています。
東京のコーヒー業界の地形図ですが、 想像以上のスピードで様変わりしているのだと思います。
地方の町のコーヒー屋に聞こえてくる話題ですが、外国からやって来たコーヒー屋さんと、日本の若手のコーヒー屋さんが頑張っているという話題がほとんどです。
外国からやって来たコーヒー屋さんと、東京の若手のコーヒー屋さんとの間で、コーヒー業界における頂上への競争が始まっているのかもしれません。
地方の町で成り立たなくなった商売でも、東京では成り立ちます。
でも、東京で成り立たなくなった商売が、地方の町で成り立つという話は記憶に残っていません。
もうすぐ、東京だけでなくて、日本のコーヒー業界の地形図が、相当なスピードで変化して行くことになるのかもしれません。