もともとシングルオリジン(single origin)は、特定の地理的な起源を持つコーヒーやカカオの品種を説明するための用語なのだそうです。
日本に自家焙煎コーヒー豆小売店が存在するように、アメリカにもマイクロ・ロースターと呼ばれる零細・小・中規模のコーヒー豆焙煎事業者が存在しています。
そのマイクロ・ロースターが、2000年頃から、特定の農園、特定の地域、特定の畑で収穫されたコーヒー生豆を焙煎加工して、「single origin(シングル・オリジン)」と称して販売するようになりました。
取り扱っているコーヒー豆を差別化するためのマーケティングです。
特定の農場で収穫・生産されたコーヒー生豆をエステートコーヒーと呼びます。
特定の農場の特定の畑で収穫・生産されたコーヒー生豆をマイクロ・ロットコーヒーと呼びます。
2000年代の中頃までは、このエステートコーヒーとマイクロ・ロットコーヒーを焙煎加工したものを「single origin coffee(シングル・オリジン・コーヒー)」と称していたのですが、その後、時代の流れとともに、その概念も変化しています。
現在では、特定の農園・地域・畑で生産・収穫されて、特定のコーヒー生豆処理設備にて精製・加工・包装・輸送されて来たコーヒー生豆を原料にして、焙煎職人が小型のコーヒー豆焙煎機を使って手作りのバッチ処理にて焙煎加工したものを、「single origin coffee(シングル・オリジン・コーヒー)」と表現しています。
その焙煎加工した幾つかのsingle origin coffee(シングル・オリジン・コーヒー)を、店独自の配合割合でブレンドしたものを、「single origin roast blend(シングル・オリジン・ロースト・ブレンド)」と表現しています。
エカワ珈琲店も、その解釈に従ってsingle origin coffee(シングル・オリジン)とsingle origin roast blend(シングル・オリジン・ロースト・ブレンド)という用語を使っています。
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