焙煎機の操作方法がわからないと、コーヒー豆を焙煎することは不可能です。
昔、バブルの時代の真っ最中、学習研究社から発売されていた「ユーカス」という卓上型の焙煎機を購入したときには、相当に詳しいマニュアルがついていました。
そのマニュアルを読めば、誰でも簡単にコーヒー豆を焙煎できるほど詳しく説明がなされていました。
その後、少し大型で5㎏容量のコーヒー豆を焙煎する能力を持つ焙煎機を購入しました。
この機械には、簡単な機能の説明書がついているだけで、コーヒー豆の焙煎マニュアルのようなものはありませんでした。
コーヒー豆の焙煎といっても、その人によって考え方が違うのですから、完璧な操作マニュアルを作るというのは、ものすごく困難な作業なのだと思います。
今のエカワ珈琲店なら、操作マニュアルなんてものは必要ありませんが、その当時は、焙煎について右も左もわかりませんから、あればものすごく助かっただろうと思います。
今では、WEBサイトを検索すれば、ごくごく初歩的な操作方法くらいなら調べることが可能です。
ですから、見よう見まねでコーヒー豆を焙煎することもできます。
その頃から20数年が経過しました。
焙煎機の操作は、何回かコーヒー豆を焙煎すれば覚えられます。
しかし、焙煎を覚えようと思えば、真面目に勉強をしたとしても、エカワ珈琲店などの世代は、少なくとも10年くらいの年月が必要でした。
そして、10年が経過して、コーヒー豆の焙煎というものを何となく理解できるようになったとしても、思いとおりにコーヒー豆を焙煎できるとは限らなかったわけです。
コーヒー豆の焙煎に関することを記述した書籍が、絶対的に不足していたわけですから。
でも、現在(2013年)は、コーヒー豆の焙煎がブラックボックスだった時代ではありません。
google で、coffee roasting を検索すれば、コーヒー豆の焙煎に関する記述と数多く出会うことができます。
エカワ珈琲店などの世代は、「少なくとも10年」でしたが、現在の若い人たちなら、「少なくとも3年」になっているのかもしれません。