紅茶は、その製造工程において、もともとの茶の成分が酸化して、テアフラビンやテアルビジンといった赤色の成分を作り出します。
紅茶の浸出液が、鮮やかな赤色なのはこのためです。
高級品と言われている紅茶で淹れた浸出液は、鮮やかな紅赤色で、白いティーカップに注ぐと、液面の周縁部にコロナと呼ばれている黄金色の輪ができます。
これが、最高の紅茶だと言われています。
強い渋味があって、芳香を伴う爽快感のある紅茶が、良い紅茶だと言われています。
そのためには、紅茶のタンニンも可溶性成分も多いほど良いわけですから、高温の湯で抽出する方が美味しい紅茶ができあがります。
紅茶の浸出液は、冷めてくると乳濁色に濁ってきます。
これは、良質の紅茶に起こる現象ですから、あまり気にする必要がないと思います。
とにかく、コーヒーと違って、紅茶は温かいうちに飲む飲み物です。