一言で喫茶店といっても、日本の喫茶店には3つのタイプがあるのだと考えています。
サービスを売るタイプの喫茶店と、モノを売るタイプの喫茶店、それにモノとサービスを売るタイプの喫茶店です。
サービスを売るタイプの喫茶店は、貸席業・時間提供業です。
インターネットカフェやカラオケ喫茶などが、そのサービスを売っているタイプの喫茶店になるのだと思います。
ホテルの喫茶ラウンジのように、高級な雰囲気の喫茶店もサービスを売るタイプの喫茶店ですが、このタイプの喫茶店は客単価が採算に合わないということで、ほんの僅かしか存在していません。
モノを売るタイプの喫茶店ですが、コーヒーをモノ(商品)として売っている喫茶店で、ファーストフードチェーンのマクドナルドやモスバーガー、コーヒーチェーンのスターバックスなどがこのタイプだと考えています。
コーヒーを売っているわけですから、カウンターでお客さんにコーヒーを渡して代金を頂戴すれば、その段階で商売が終了しています。
店舗に設置している客席は、「おまけ」ということになります。
個人経営の大半の喫茶店ですが、そのどちらのタイプでもなくて、サービスとモノを売っているタイプの喫茶店なのだと思います。
雰囲気やサービスを売る貸席業と、コーヒーの商品価値を売るモノ販売業をミックスした商売になっています。
でも、客単価があまりにも低すぎるということと、客数の減少傾向に歯止めがかからないということで、サービスとモノの両方を売っている喫茶店の衰退ですが、20数年以上もの長期間に渡って続いています。
このタイプの喫茶店は、客単価が低いという問題をクリアしない限り、できるだけモノを売る喫茶店に近づく努力をすることでしか生き残れないかもしれません。
客単価の低すぎる個人経営の喫茶店が、サービスを求めるお客さんをターゲットに商売を営むことなど、まず不可能な時代になっているのだと思います。
居心地の良さだけで勝負をするのなら、個人経営の喫茶店はファミリーレストランに勝てるはずが無いわけで、店とお客さんのレベルが低下して行くだけだと考えたりしています。
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