カフェインの摂り過ぎを心配な方、妊娠中の女性、病気でカフェインの摂取を制限されている方、でもコーヒーを飲むのが止められない方向けに、カフェインレスコーヒー(デカフェコーヒー)が市販されています。
このブログの管理人である年老いた珈琲豆焙煎屋は、地方都市の和歌山市で連れ合いと二人だけで小さなコーヒー豆自家焙煎店を30年を超えるくらいの期間営んでいます。
コーヒー豆自家焙煎店の経営者ですから、当然と言えば当然なのですが、カフェインレスのコーヒー生豆を購入して、そのコーヒー生豆を焙煎した経験を持っています。
カフェインレスコーヒー(デカフェ)は、コーヒー生豆の段階でコーヒー生豆からカフェインを除去しています。
そのコーヒー生豆からカフェインを除去する方法には、有機溶剤を使ってカフェインを除去する方法、水だけを使ってカフェインを除去する方法(スイスウォータープロセスと呼ばれています)、近年新しく登場して来た二酸化炭素を使ってカフェインを除去する方法の3つが知られています。
日本では、有機溶剤を使ってカフェインを除去しているコーヒー生豆については、使用が認められていません。
スイスウォータープロセスと、新しく登場して来た二酸化炭素を使ってカフェインを除去する方法の2つが認められています。
年老いた珈琲豆焙煎屋は、カフェインレスコーヒー(デカフェ)の自家焙煎コーヒー豆については、これまでスイスウォータープロセスでカフェインを除去したコーヒー生豆を使っていたのですが、どのように丁寧に焙煎しても不満足な風味になってしまいます。
そこで、カフェインレスコーヒー(デカフェ)の自家焙煎コーヒー豆については、注文焙煎限定で販売していました。
今年(2022年)の春、コーヒー生豆仕入先が、二酸化炭素でカフェインを除去したコーヒー生豆の販売を始めたので、好奇心から購入して焙煎してみたところ、相当に美味しい風味の自家焙煎コーヒー豆が出来上がりました。
最近、カフェインレスコーヒーが美味しくなったという話が聞こえてきますが、おそらく、それは本当の出来事だと思っています。
理由は、二酸化炭素でカフェインを除去したコーヒー生豆を原料に使った商品が増えて来ているからだと考えるからです。
UCCコーヒー
キーコーヒー
ちなみに、カフェインレスのコーヒー豆をデカフェと呼んでいますが、カフエインを100%取り除いているわけではなくて、97%以上カフェインを除去しているコーヒー豆をデカフェと呼んでいます。
コーヒー1杯(120㏄)で約60mgのカフェインが含まれているそうですから、カフェインレス(デカフェ)の場合、コーヒー1杯(120㏄)で多くて1.8mgのカフェインが含まれている計算になります。
【参考】コーヒーに相当な興味を持っている愛好家向けに書いている記事、内容的にちょっと難しいかもしれませんが、よろしければ下のリンク先ページの記事もご覧になってください。