珈琲ブログ

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「冷たいコーヒー」というコーヒーのカテゴリーに関する考察

 

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その昔、「冷コー」と呼ばれていた頃の「冷たいコーヒー」は、ホットコーヒーの代替飲料で暑い時期限定の飲み物でした。ロブスターコーヒーの配合比率が高くて真っ黒に焙煎したアイスコーヒー用の豆を使って「冷たいコーヒー」を作っていたので、シロップやミルクを添加しなければ飲めない代物でした。

 

現在(2018年)、巷で流行している「冷たいコーヒー」 は、暑い季節におけるホットコーヒーの代替品では無くて、「冷たいコーヒー」という独自のカテゴリーを確立している飲み物です。夏限定では無くて、1年中、「冷たいコーヒー」は存在しています。

 「冷たいコーヒー」の流行は、世界的規模で発生しているようです。そして、その流行は、日本式アイスコーヒーから始まったのだと考えています。

 

淹れたての熱いコーヒーを、氷を詰めたコップに注いで作る日本式アイスコーヒーですが、その昔、「冷コー」と呼ばれていたシロップやミルクを添加する「冷たいコーヒー」とは全く異なった飲み物です。

日本式のアイスコーヒーは、香りと爽やかさを楽しむ「冷たいコーヒー」で、基本はブラックコーヒーで抵抗なく飲める飲み物だと考えています。

 

その日本式アイスコーヒーの世界的な流行が始まったのは10年くらい前のことですが、北米大陸におけるその後の「冷たいコーヒー」の展開には目覚ましいものがあります。

作ったアイスコーヒーは、時間の経過とともに劣化して行きます(コーヒー抽出液の酸度上昇)。ですから、作り置き(保存)が難しいわけですが、作り置き(保存)できなければ大量に売り捌くことができません。

 

熱いお湯で淹れたアイスコーヒーよりも、冷たい水で長時間(10~12時間)費やして淹れたアイスコーヒー(コールドブリューコーヒー)の方が、スッキリしていて風味が良くて保存中の劣化スピードが遅いということで、『コールドブリューコーヒー』という「冷たいコーヒー」の人気が、日本式アイスコーヒーよりも高くなって行ったのだと考えています。

 

『コールドブリューコーヒー』ですが、保存中の劣化スピードがゆっくりしていると言っても、大量生産・大量販売に適応するには無理があります。その『コールドブリューコーヒー』の大量生産・大量販売に適応する方法として考案されたのが、ビールのように泡立つ「ドラフトコーヒー」だとエカワ珈琲店は考察しています。

 

「冷たいコーヒー」は、「アイスコーヒー」→「コールドブリューコーヒー」→「ドラフトコーヒー」と技術の変遷を経験して来たわけですが、日本式アイスコーヒーの香りと爽やかさを楽しむというコンセプトを、コールドブリューコーヒーもドラフトコーヒーも受け継いでいるのだと思います。

ブラックコーヒーを無添加で楽しめるのが「冷たいコーヒー」の基本で、ミルクやシロップやクリームなどを添加する「冷たいコーヒー」は、アレンジコーヒーだと考えています。。

 

ちなみに、エカワ珈琲店は、ミルクやシロップを添加して飲む昔ながらの「冷コー」は、「冷たいコーヒー」のカテゴリーの中の1つのアレンジコーヒーだと考えています。

エカワ珈琲店は昔ながらの珈琲屋ですが、「冷たいコーヒー」=「冷コー」という昔ながらの思考方法とは完全にサヨナラしています。

 

日本式アイスコーヒーの基本は、香りとさわやかさを楽しむ冷たいブラックコーヒーだと考えています。

 

都会では、冷たいコーヒーに窒素を注入したドラフトビールのように泡立つドラフトコーヒーが注目されているようです。

 

冷たいコーヒーを大量に小売するとなると、どうしても作り置きする冷たいコーヒーの保存の問題が発生します。水で淹れたコーヒーは、熱湯で淹れたコーヒーよりも保存性がよくなります。