珈琲ブログ

コーヒー豆自家焙煎店経営歴30年の珈琲屋が、珈琲稼業の世界を案内しています

 

先端的な消費者は、煎りたて新鮮なローカルコーヒーや少量生産の焙煎コーヒー豆を求めている

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焼き立てのパンや地酒、地元で収穫される野菜や鮮魚が注目されるのと同じ理由で、先端的な消費者の視線が、地元(地域)のコーヒー豆焙煎屋さんの煎りたて新鮮な焙煎コーヒー豆や、熟練の焙煎職人さんが焙煎加工する鮮度の良い焙煎コーヒー豆に向き始めているのだと思います。(参考⇒クラフトコーヒー)

 

何故なのかというと、先端的な消費者は、コーヒーについて学習していて、コーヒーに関する正しい知識・情報を手に入れているからです。インターネット内を彷徨っているだけで、相当量のコーヒーに関する知識を手に入れることができるわけですから(例えば、珈琲情報館というサイトなどがあります)。

そして、コーヒーに関する数多くの知識・情報を取得した消費者は、コーヒーの香味と品質に関する期待度を上昇させているのだと思います。

 

その結果として、地域のコーヒー豆焙煎屋さん(orコーヒー豆自家焙煎店)が焙煎加工する新鮮な煎りたてコーヒー豆(ローカルコーヒー)や職人的技術を強調する有名な珈琲屋さんが少量焙煎(手づくり焙煎)するコーヒー豆に、割増料金(付加価値)を支払ってもよいと考える消費者が増えて来ているのだと思います。

 

地域の高級食品スーパーのコーヒー豆売り場ですが、地域の焙煎屋さんの煎りたてコーヒー豆(日配品/ローカルコーヒー)と有名な珈琲屋さんが少量焙煎するコーヒー豆が売れ筋で、ナショナルブランドのレギュラーコーヒー豆は商品棚でほこりをかぶっているという光景が、近い将来、現実のものになるかもしれません。

焙煎したコーヒー豆の家庭用需要ですが、粉に粉砕したコーヒー豆の需要は減少を続けていて、豆のまま購入する消費者が増え続けています。この傾向も、地域の焙煎屋さんが焙煎するコーヒー豆に先端的な消費者の関心が集まっている要因の一つだと考えます。

 

和歌山市クラスの町では、高級スーパーも生協も、まだまだナショナルブランドのレギュラーコーヒー(一般的に賞味期間が1年)たけで品揃えしています。しかし、その光景も、それほど遠くない将来、変わってしまっているかもしれません。

和歌山県内にも、ある程度の数のコーヒー豆自家焙煎店やローカルロースターが存在しているわけですから。

 

ナショナルブランドを展開する大手コーヒー企業は、コーヒーに関する知識と情報をより多く取得している消費者の関心を引き付けるべく、あの手この手のマーケティング手法を駆使して行くと思いますが、「少量焙煎した煎りたて新鮮な焙煎コーヒー豆」を求めている消費者の取り込みという課題に頭を悩ますことになるだろうと推測しています。