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珈琲社会学

独断と偏見による、珈琲と食に関するエカワ珈琲店流の考察

少しですがホテル・レストラン・カフェと取引をさせて頂いています。

コラム

エカワ珈琲店は零細生業パパママ店ですが、ホテルやレストラン・カフェなどから取引の照会を受けることがあります。

そして、両手の指で数えられるくらいですが、ホテルやレストラン・カフェと取引をさせて頂いています。

マーケティングと生活世界 (MINERVA現代経済学叢書)

マーケティングと生活世界 (MINERVA現代経済学叢書)

 

 2002年の秋から急激な売上減少に見舞われて、どうしても売上減少を止められず、原因として、普通は有り得ない馬鹿馬鹿しい理由しか考えられなかった2005年頃、この本を読んでいた記憶があります。

 

ホテルやレストラン・カフェと取引をさせて頂くと、必ず、大手コーヒー企業の影を感じることになります。

何年か前までは、それは当たり前のことで、不思議でも何でも無いことだと思っていました。

 

でも最近(2015年頃から)は、 ホテル・レストラン・カフェとの取引で、大手コーヒー企業の影を感じる度に、何故なのだろうと不思議な気持ちになります。

大手コーヒー企業は、大量生産・大量消費のコモディティー市場に棲息していて、コーヒー豆自家焙煎店は、少量生産・少量消費のコミュニティー市場で棲息しているのだと思います。

 

コモディティー市場とコミュニティー市場は、全く性質の異なった市場です。

それに、コモディティー市場は規模の大きい市場で、コミュニティー市場は規模の小さな市場です。

大手コーヒー企業は、コモディティー市場で棲息しているから大量生産・大量消費の商売が可能なのだと思います。

 

コミュニティー市場で、大量生産・大量消費のビジネスモデルは通用しません。

大手コーヒー企業が、コーヒー豆自家焙煎店が棲息するコミュニティー市場で商売を営むのは至難の技で、無理をすれば、相当に大きなエネルギーを浪費することになるのだと思います。

 

コミュニティー市場で棲息しているコーヒー豆自家焙煎店なら、ホテル・レストラン・カフェ への焙煎コーヒー豆の販売は、コーヒー豆自家焙煎店ビジネスの日常業務の一つとして対応できます。

例えば、エカワ珈琲店の場合、常連のお客様が何人か増えたのと同じことです。

それに、地域のホテル・レストラン・カフェへの焙煎コーヒー豆の販売は、ブランド構築のための一種の宣伝活動も兼ねています。

 

大手コーヒー企業であっても、中堅コーヒー企業・中規模のコーヒー会社であっても、ホテル・レストラン・カフェのコーヒー需要のうち、コミュニティー市場の領域に属するコーヒー需要については、コスト構造が違いすぎるわけですから、コーヒー豆自家焙煎店に太刀打ちするのは至難の技なのだと思います。

 

今後、ホテル・レストラン・カフェのコーヒー需要については、コモディティー市場からコミュニティー市場にシフトして行くだろうと推測しています。

そうでなければ、地域のホテル・レストラン・カフェが、スターバックスコーヒーやドトールコーヒー、こめだ珈琲店などのチェーン店やコンビニコーヒーと対抗するのは難しいだろうと考えています。

 

中規模のコーヒー会社ならコミュニティー市場での展開も可能かもしれませんが、大手中堅コーヒー企業の場合、コミュニティー市場への進出はビジネスモデルの変更を意味するのだと思います。

ということで、大手・中堅コーヒー企業は、今後、コミュニティー市場でのビジネス展開は後回しにして、コモディティー市場の掘り起こしを重点戦略とするだろうと推測しているエカワ珈琲店の今日この頃です。