カリタ社のドリッパーは穴が3つ、メリタ社のドリッパーは穴が1つです。
穴が1つのドリッパーよりも穴が3つのドリッパーの方が、当然、抽出したコーヒー成分を含む液体がろ過されてサーバーに落ちてくるスピードが速くなるだろうと思い込んでいました。
注湯スピードが速いほど、そして、ろ過されてコーヒーサーバーに落ちてくるスピードが速いほど、スッキリとして透明度の高いコーヒーを淹れることができるとエカワ珈琲店は考えています。
ですから、3つ穴のドリッパーの方が、1つ穴のドリッパーよりも理想的なコーヒーを淹れると思い込んでいたわけです。
しかし、旭屋出版発行の広瀬幸雄さんの著作「もっと知りたいコーヒー学」に掲載されている実験結果によると、その思い込みは間違っていたようです。
ドリッパー(ロト)に湯を注ぐだけだと、1つ穴と3つ穴では落ちる速さも量も差がでるのに、ドリッパーにペーパーフィルターをセットして、コーヒー粉を入れて湯を注ぐと、落ちる速さも量も差がなくなることがわかった。
ペーパードリップでは、ドリッパーの側面からも抽出されるからだ。
「もっと知りたいコーヒー学」の71ページ、データ1 より引用
もっと知りたいコーヒー学―工学屋が探求する焙煎・抽出・粉砕・鑑定etc.
- 作者: 広瀬幸雄
- 出版社/メーカー: 旭屋出版
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エカワ珈琲店は、淹れる杯数によってドリッパー(ロト)を使いわけています。
それが、コーヒーを淹れるときのブレを、できるだけ少なくできる淹れ方だと考えています。
1杯~2杯用のドリッパー
上が3つ穴、下が1つ穴です。
2杯~4杯用のドリッパー
Kalita プラスチック製コーヒードリッパー 【2~4人用】 102-D #05001
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上が3つ穴、下が1つ穴です。
4杯~7or8杯用のドリッパー
Kalita プラスチック製コーヒードリッパー つば広タイプ 【4~7人用】 103-DL #06003
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上が3つ穴で4杯~7杯用、下が1つ穴で4杯~8杯用です。