読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

珈琲社会学

独断と偏見による、珈琲と食に関するエカワ珈琲店流の考察

シェイクシャック(Shake Shack)とローカルフードムーブメント

海外事情

スターバックスコーヒージャパンの元経営主体だったサザビーリーグが、アメリカで大人気の高品質ハンバーガーレストラン「シェイクシャック(Shake Shack)」の日本1号店を、この(2015年)11月13日、東京青山に出店したというニュースが流れています。

 f:id:ekawa:20151115112334p:plain

(Shake Shach Japan のホームページより引用)

 

 

世界最大のハンバーガーレストラン「マクドナルド」などと比較すると、相当に高価格なのですが、発祥の地ニューヨークを始め、世界中で数十店舗展開していて、どの店舗も繁盛しているようです。

ただし、大量生産・大量消費型飲食チェーンではなくて、食材の調達や調理に関して店舗スタッフの自由裁量部分が大きい少量生産・少量消費型の飲食チェーンで、商品も高価格ですから、出店立地が限られているのだと思います。

 

アメリカの飲食業界で最も注目を浴びているのが、地産地消、ローカルフードムーブメントなのだと思います。

地元産の農産物、クラフトビールやクラフトコーヒー豆など地元で加工した食材を使用する飲食チェーンが業容を拡大しています。

技術を取得しているスタッフが中心となって手造り料理を提供しているので、価格は高くなりますが、レベルの高い料理を提供できるのだと思います。

 

大量生産、大量消費の経済では満足できない消費者と、大量生産、大量消費の経済から排除された小規模な生産者や食品加工業者の利害が一致して、その結果としてローカルフードムーブメントが発生しているのだと思います。

少量生産、少量消費のローカルフードムーブメントは、大量生産、大量消費に対するアンチテーゼなのかもしれません。

 

大量生産、大量消費の市場から排除された(競争に負けた)小規模な生産者や加工業者は、食べて行くために、新しい流通ルートとして朝市や直売所(通信販売を含む)を開設・利用するようになりました。

特徴のある個人商店や商店街が消滅しているので、流通チェーンやショッピングセンターで販売されている食品・食材・サービスに満足できない消費者は、新しい調達先として朝市や直売所(通信販売を含む)を利用するようになりました。

その結果として、ローカルフードムーブメントが発生しているのだと思います。

(参考/アメリカの地産地消、拡がる朝市や直売所、秋田県立大学、谷口吉光)

 

ローカルフードムーブメントがアメリカコーヒー業界にも影響を与えて、「コーヒー第3の波」が登場して来たのだと思います。

スタンプタウンコーヒーも、ブルーボトルコーヒーも、朝市から始まっています。

 

そして、アメリカコーヒー業界のローカルフードムーブメントが進化して、「コーヒー第4の波」が到来しつつあるのが、現在のアメリカのコーヒー業界なのだと、エカワ珈琲店は考えています。

 

アメリカのローカルフードムーブメントですが、アメリカにおける個人間の経済格差拡大も多分に関係しているのだと思います。

だとすると、個人間の経済格差が拡大しつつある日本でも、同じような現象が発生する可能性があるのだと思います。

 

もしかしたら、日本のコーヒー業界でも、ローカルフードムーブメントが始まっているのかもしれません。

和歌山市という平均的な日本の地方都市で、エカワ珈琲店は、昔ながらのコーヒー豆自家焙煎店を20数年間に渡って営んでいます。

そのエカワ珈琲店が、最近、風向きが急速に変化しつつあるのを感じているわけですから。