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珈琲社会学

独断と偏見による、珈琲と食に関するエカワ珈琲店流の考察

ブルーボトルコーヒーが、ホールセールから撤退するそうです

海外事情

サードウェーブコーヒー系企業のトップグループを走るブルボトルコーヒー(Blue Bottle Coffee)が、ホールセール(業務卸)を終了するというニュースが流れています。

そして、同業のサードウェーブコーヒー系大手の経営者も、ブルボトルコーヒー(Blue Bottle Coffee)のホールセール(業務卸)撤退に理解を示しています。

 

ブルボトルコーヒー(Blue Bottle Coffee)がホールセール(業務卸)から撤退する理由は、自分たちのブランドイメージを守るためなのだそうです。

消費者に提供するコーヒーの始まりから終了までの全ての段階をコントロールすることで、ブルボトルコーヒー(Blue Bottle Coffee)のブランドイメージを維持・上昇させるためなのだそうです。

 

 

 

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ブルボトルコーヒー(Blue Bottle Coffee)の創業者であるフリーマン(Freeman)氏は、経済雑誌のインタビューで、次のように話しているそうです。

「ホールセール(卸売り業務)よりも小売業務の方が、はるかに多くの資金が必要になると思います。」

「しかし、より素晴らしいコーヒーを提供するには、消費者にコーヒーを提供するまでの全ての段階をブルボトルコーヒー(Blue Bottle Coffee)が把握する必要があります。」

 

ブルボトルコーヒー(Blue Bottle Coffee)は、ファンドを通じて多額の資金を調達しています。

ですから、店舗展開に必要な資金のことを考える必要が無いのかもしれません。

 

アメリカの独立系の喫茶店・飲食店は、コーヒー企業にコントロールされるのを好まない傾向にあるわけですから、コーヒー企業が自我を押し通そうとすれば、ブルボトルコーヒー(Blue Bottle Coffee)の決断は正しいのかもしれません。

コーヒー企業が生産性の高さを維持しながら成長を続けるには、ブランドイメージが強力な武器になるのだと思います。

 

独立系の喫茶店、飲食店、パン屋さんやケーキ屋さん、サンドウィッチ屋さんやホットドック屋さん、ドーナツ屋さんや食料品店、散髪屋さんや美容室さんなどに焙煎コーヒー豆を供給する役割が、ラージロースターと呼ばれているある程度の規模のコーヒーロースターから、マイクロロースターと呼ばれている小規模なコーヒーロースターにシフトして行くのかもしれません。

 

グローバル経済の時代ですから、アメリカだけでなくて、日本でも、その方向に進んで行く可能性が高いのだと思います。

小規模なコーヒーロースターには、商売展開のしやすい時代がやって来るのかもしれません。

 

参考までに、エカワ珈琲店も、ホールセールの新規開拓を取止めていますが、理由は、ブランドイメージを守るためではなくて、生産能力の都合からです。

エカワ珈琲店は零細生業のロートルな珈琲屋で、生産能力を増やすつもりがないわけですから、安定的に焙煎コーヒー豆を供給できるかどうか不安があるからです。 

 

【追記】

サードウェーブコーヒー系のコーヒー会社ですが、ファンドから資金を調達すると成長が停滞する傾向があるように感じています。

勢いのあったスタンプタウンコーヒーですが、ファンドから資金を調達して以後、業績を伸ばしているという話が伝わってきません。

 

現在のアメリカですが、勢いのあったサードウェーブコーヒー系のコーヒー企業に代わって、小規模・零細のコーヒー屋さんの活躍が目立ち始めているように感じています。