コーヒー豆自家焙煎店探索(下書き)

インターネットでコーヒー豆自家焙煎店に関する情報やコーヒーロースターの情報などを収集して、それを記録しています。

サードウェーブコーヒー現象、イコール、コーヒー企業のダウンサイジング化、ローカル企業化現象なのかもしれません

アメリカのサードウェーブコーヒー現象のトップグループを走っているのが、ブルーボトルコーヒーです。

巷では、そのブルーボトルコーヒーの日本進出が話題になっています。

2015年2月に東京の清澄白河に、2015年3月には青山に、そして、代官山の商業施設には、サンフランシスコで人気のパン屋さんとコラボで出店すると発表しています。

 

 

アメリカのサードウェーブコーヒー現象を牽引しているのは、アメリカに数多く存在している中規模、小規模、零細規模のコーヒー豆焙煎屋さんなのだと思います。

そして、それらのスモールビジネス系のコーヒー豆焙煎屋さんですが、便宜上、コーヒー豆焙煎量の多い少ないによって、ラージロースターとマイクロロースターのどちらか一方に分類されています。

 

ブルーボトルコーヒーのようにある程度の規模を持つコーヒー屋さんをラージロースター、日本のコーヒー豆自家焙煎店と同程度か、それよりも、もう少し規模の大きいコーヒー屋さんをマイクロロースターと呼んでいるようです。

そして、最近のアメリカでは、マスコミやコーヒーの専門家の間で、サードウェーブコーヒー現象の中でも、マイクロロースターの活躍に注目が集まっているようです。

 

最近のアメリカ経済ですが、企業のダウンサイジング現象による経済の活性化が進行しているのかもしれません。

もしかしたら、アメリカのサードウェーブコーヒーという現象は、アメリカのコーヒー企業がダウンサイジング化、ローカル企業化して行く現象なのかもしれません。

 

コーヒー豆の自家焙煎歴20数年のエカワ珈琲店は、開業当初の何年間かは別として、その後の20年近くにわたる長期間、大手コーヒー企業型ビジネスモデルの攻勢に抗う術も無く停滞・衰退を続けて来ているので、時代の追い風を感じたこともありません。

もしかしたら、現在の日本に、アメリカのサードウェーブコーヒー現象的なものを受け入れる環境が存在していないのかもしれません。

 

しかし、エカワ珈琲店は、アメリカのサードウェーブコーヒー現象のトップグループを走っているブルーボトルコーヒーの東京出店を、ある期待を持って眺めています。

もし、ブルーボトルコーヒーの東京出店が成功して、日本でも、アメリカのサードウェーブコーヒー文化的な現象が発生するとするならば、エカワ珈琲店を取り巻くビジネス環境にも大きな変化が訪れる可能性があるからです。

 

日本には、1970年代、1980年代に大流行したコーヒー専門店の流れを組むコーヒー豆自家焙煎店が多数存在しています。

アメリカのサードウェーブコーヒー文化を牽引している数多くのマイクロロースターと、日本のコーヒー豆自家焙煎店は、大変良く似た商売を営んでいます。

 

ですから、ちょっとしたことが契機となって、ここ日本でも、サードウェーブコーヒー文化的な現象が発生する可能性もあるわけです。

ブルーボトルコーヒーの日本進出が、その「ちょっとした契機」を、日本のコーヒー豆自家焙煎店に与えてくれるかもしれません。

 

アメリカで発生しているサードウェーブコーヒー現象とは、数多く存在しているローカルの中規模、小規模、零細規模のコーヒー屋さんが、互いに切磋琢磨しながら、頂上を目指して競争している現象なのだと思います。

お互いに切磋琢磨して頂上を目指しているわけですから、手段を選ばず目障りな競争相手を叩き潰す競争ではなくて、どんぐりの背比べ的に自分たちのスキルアップを競い会う、気持ちの良い前向きな競争をしているのが、サードウェーブコーヒー現象の真っ只中にいるアメリカのコーヒー屋さんたちなのだと思います。

 

日本でも、サードウェーブコーヒー現象的なものが発生して、数多く存在しているローカルのコーヒー豆自家焙煎店が、「頂上を目指す競争」を開始できる環境が整ったならば、地方の田舎町のコーヒー豆自家焙煎店も、大手コーヒー企業の影に怯える必要が無くなります。

 

エカワ珈琲店は、自家焙煎コーヒー豆の小売販売を始めた頃、エカワ珈琲店と同じ地域で生活している、あるいは働いている人たちに「煎りたて新鮮な焙煎コーヒー豆」を買ってもらうというビジネスモデルを採用していて、1990年代の後半までは、そのビジネスモデルで、順風満帆に業績を伸ばしていました。

 

1990年代、現在ほど、家庭やオフィスでレギュラーコーヒーが飲まれていない時代に、地道にレギュラーコーヒーを飲むお客さんを増やす努力を積み重ねて、地域密着の商売である程度の成功を収めることができました。

2000年代になると、大手コーヒー企業の攻勢によって、1990年代にエカワ珈琲店が積み上げて来た地域密着のビジネスモデルが成り立たなくなってしまいました。

 

エカワ珈琲店が、叩き潰される一歩手前で踏ん張れたのは、インターネットを利用してお客さんを集客することができたからだと思っています。

現在のエカワ珈琲店ですが、店舗周辺数キロメートルの地域からのお客さんは、ほとんど誰もいません(ほんの僅かです)。

 

店舗周辺に県庁、市役所や多数の事務所が集積している和歌山市の中心市街地で、そこで暮らしている人たちも相当程度いるはずの場所にエカワ珈琲店は立地しています。

そして、1990年代には、エカワ珈琲店が立地している地域周辺の需要だけで、十分に経営が成り立っていました。

しかし、現在のエカワ珈琲店は、店舗周辺数キロメートル以外の地域のお客様に支えられて営業を続けています。

 

でも、大手コーヒー企業型ビジネスモデルの影響力さえ排除できれば、エカワ珈琲店は、未だに、20世紀型の地域密着ビジネスモデルだけでも十分に経営が成り立つ自家焙煎コーヒー豆の小売販売店だと思っています。

アメリカのサードウェーブコーヒー現象が、企業のダウンサイジング化、ローカル企業化現象の一つの形なのだとしたら、日本でサードウェーブコーヒー的な現象が発生すれば、大手コーヒー企業のビジネスモデルにも相当な影響を与えるはずだと考えています。

 

大手コーヒー企業のビジネスモデルと、アメリカのサードウェーブコーヒーのビジネスモデルは、土台となっている文化に相当大きな相違点が存在しているのだと思います。

日本にサードウェーブコーヒー的な現象が発生したならば、大手コーヒー企業が、田舎町の小規模なコーヒー豆自家焙煎店に影響力を行使することなどできなくなるかもしれません。

 

そうすれば、田舎町の小規模なコーヒー豆自家焙煎店にも、店舗周辺のお客さんが戻ってくるかもしれません。

ということで、エカワ珈琲店は、ブルーボトルコーヒーの東京出店成功を期待しています。

 

ブルーボトルコーヒーの東京出店によって、日本でサードウェーブコーヒー的な現象が発生して、コーヒー企業のダウンサイジング化、ローカル企業化が進行して、その現象に誘発されて、日本のコーヒー以外の産業にも、企業のダウンサイジング化、ローカル化の波が訪れて、日本経済の活性化が開始されるという構図も有り得るわけですから。

 


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