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珈琲社会学

独断と偏見による、珈琲と食に関するエカワ珈琲店流の考察

アメリカのスモール・コーヒー・カンパニー17

海外事情

21世紀に入ってからのアメリカ合衆国ですが、熱狂的なファンを持つコーヒーブランドが全国至る所で出現しています。

シングル・オリジン、マイクロロットと呼ばれる、特定の農園、特定地域の畑で収穫されるコーヒー生豆を、特定の焙煎職人が小型のバッチ式焙煎機を駆使して、丁寧に手作業で焙煎加工したコーヒー豆を売り物にしています。

 

熱狂的なファンを持つコーヒーブランドは小規模なスモール・コーヒー・カンパニーですが、コーヒーに関する技量には誇りを持っているようです。

 
自動化された大規模な最新鋭の工場で製造される焙煎コーヒー豆の市場は、衰退傾向にあります。

しかし、小規模な焙煎工房で焙煎職人によって製造される焙煎コーヒー豆の市場は、成長傾向を示しています。

 

隔週刊の経済雑誌「フォーチュン」は、コーヒー評論家のケン・デービス(Ken Davids)さんの助けを借りて、スモール・コーヒー・カンパニー・ベスト17の地図を作成・発表しています。

 

スモール・コーヒー・カンパニーということですが、年商400万円~500万円くらいの零細なコーヒー屋さんから、スタンプタウンのように相当な規模を持つコーヒー屋さん、それにスターバックスと親しいコーヒー屋さんと、多彩な顔ぶれが揃っています。

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17 of the nation's best small coffee makers - A hill of beans (1) - CNNMoney

 

「フォーチュン」誌の『スモール・コーヒー・カンパニーの地形図』に掲載されている17社を、インターネットにて調べてみました。

番外として、日本のスモール・コーヒー・カンパニーを1店だけ、参考までに紹介しています。

 

アメリカのスモール・コーヒー・カンパニーは、一部の喫茶店業務主体の会社を除いて、コーヒー豆の卸売り業務主体で成長を続けているようです。

おそらく、競争の厳しいアメリカの飲食店の経営環境が追い風になっているのだと思います。

 

(1)Bard Coffee/バード・コーヒー

コーヒー豆の卸売りに力を注いでいます。

メイン州ポートランドの店舗では、喫茶店を営んでいます。

2009年設立の零細な個人店で、年商(2012年)は約400万円~500万円くらいです。

(2)Barrington Coffee Roasting/バーリントン・コーヒー・ロースタリー

マサチューセッツ州のLeeが拠点。1993年設立の焙煎コーヒー豆の卸売り専門のコーヒー屋さん。

キャリアはパパ・ママ店のエカワ珈琲店と同じくらいですが、バーリントン・コーヒー・ロースティングには何名かのチームスタッフがいます。

バーリントン・コーヒー・ロースティングもエカワ珈琲店も、コロンビアのメサデサントス農園で収穫されたコーヒー生豆を使っています。

(3)Blue Bottle Coffee/ブルーボトルコーヒー

オークランドのガレージで焙煎したコーヒー豆を、近くのファーマーズ・マーケットで売り始めたのが2002年のことです。

その後、オークランドをはじめサンフランシスコに喫茶店を展開、ニューヨークにも喫茶店を出店しています。

もちろん、コーヒー豆の卸売りもしています。

(4)Cafe Grumpy/カフェ・グランピー

ブルックリンをはじめ、ニューヨークに4店舗の喫茶店を展開しています。

どの店舗も店内は手狭なので、ラップトップコンピューターの使用は禁止されています。

店内は喫茶店というよりも図書館だと、あるお客さんは語っています。

メニューには、「玄米茶」もあります。

(5)Cafe Moto/カフェ・モト

カフェ・モトのオーナーは、Torrey Lee(トーリーリー)さんです。

カフェ・モトは、サンディエゴのコーヒー豆焙煎会社です。

業務の中心は焙煎コーヒー豆の卸売りですが、倉庫のような焙煎工房にて、喫茶店とコーヒー豆・紅茶の小売店舗を併設しています。

1998年創業とされています。

(6)George Howell Coffee(Terroir)/ジョージ・ハウエル・コーヒー(テロワール)

ジョージ・ハウエルさんと言えば、コーヒー業界では名前が知られています。

それまで経営していた喫茶店を1994年、スターバックスに売却して、その後、2004年、新たにスモール・コーヒー・ビジネスの世界に参入したコーヒー屋さんです。

マサチューセッツ州のアクトンを拠点に、コーヒー豆の卸売り中心の商売を営んでいるようです。

   George Howell Coffee

 

(7)Intelligentsia Coffee & Tea/インテリジェンティア・コーヒーアンドティー

「コーヒー第3の波」系の御三家の1社。

イリノイ州のシカゴを拠点に、シカゴ、ロサンゼルスなどに喫茶店を9店舗、ニューヨークに研修センターを持っています。

業務の主力は、コーヒー豆の卸売りです。

   Intelligentsia Coffee

 

(8)Joe the Art of Coffee/ジョー・ザ・アート・オブ・コーヒー

ニューヨークにて7店舗の喫茶店を展開するコーヒー屋さん。

ランニングが好きらしくて、Joe Coffee Running Team(ジョーコーヒー走友会)のブログもあります。

ジョーコーヒーでは、コーヒーのケータリング(出張販売)を実施しています。

(9)Johnson Brothers Coffee Roasters/ジョンソン・ブラザーズ・コーヒー・ロースタリー

1994年、ウィスコンシン州マディソンにて、マイケル・ジョンソンが創業。

マディソンを拠点にして、ウィスコンシン州や州外のレストラン、ホテル、カフェに煎りたての高品質なコーヒー豆を卸販売しています。

   JBC Coffee Roasters | JBC Coffee Roasters

 
(10)Kaldi's Coffee Roasting Campany/カルディーズ・コーヒー・ロースティング・カンパニー

ミズーリ州セントルイスの拠点に焙煎工房とトレーニングセンター。

ミズーリ州内に喫茶店を6店舗展開しています。

1994年開業で、コーヒー豆のホールセール(飲食店卸)に力を注いでいるコーヒー屋さんです。

(11)Klatch Coffee/クラッチコーヒー

1993年創業のカルフォルニア州のコーヒー屋さん。

もちろん、飲食店・ホテルをターゲットとするホールセールにも力を注いでいます。

ロサンゼルスを中心に喫茶店を4店舗経営、アップランドに焙煎工房とトレーニングセンターを持っています。

オーナーのMike Perry(マイクペリー)さんは、有名な焙煎職人でもあります。

2009年、ローストマガジン社のMICRO ROASTER OF THE YEAR を受賞しています。

(12)Muddy Dog Roasting Company/マディ・ドッグ・ロースティング・カンパニー
ノースカロライナ州(North Carolina)モルスビル(Morrisville)に位置するスモールコーヒーロースター。
レストラン、ホテル、喫茶店をターゲットとするホールセールと、オンラインによるコーヒー豆の販売が中心。

(13)PT's Coffee Roasting Co
カンザス( Kansas)州の州都トピカ(Topeka)にて、フォットジャーナリストのジェフテイラーが、1993年にコーヒーショップを創業。1997年から、コーヒー豆の自家焙煎を開始。
小売店舗は1店舗ですが、レストラン、喫茶店、ホテル向けのホールセールを中心に、現在、年間100トンのコーヒー豆を焙煎しているとのことです。
ローストマガジン社が主宰する「2009 Roaster of the Year」を受賞しています。

 

(14)Ritual Coffee Roasters/リチュアル・コーヒー・ロースターズ
拠点は、カルフォルニア州のサンフランシスコ。
2005年の5月、サンフランシスコにて創業。
2つのコーヒーショップとホールセールのためのトレーニングセンターを持っています。

(15)Stumptown Coffee Roasters/スタンプタウン・コーヒー・ロースターズ
オレゴン州ポートランドを拠点に、ニューヨークでも喫茶店を展開しています。
ホールセールを中心に業容を拡大しているコーヒー屋さんで、サードウェイブコーヒーの御三家として名前が知られています。

(16)Temple Coffee/テンプル・コーヒー
2005年の冬、カルフォルニア州サクラメントにて喫茶店を開業。
現在、直営の喫茶店は2店舗ですが、レストラン、ホテル、喫茶店へのホールセールで業績を拡大しています。

http://templecoffee.com/index.html

 
(17)Think Coffee/シンクコーヒー
ニューヨークに4店舗を展開している、いつも満席、超人気の喫茶店。
創業当初から、フェアトレードのコーヒー豆や自然保護団体の認証を受けているコーヒー豆を使っています。
コーヒーメニュー以外にフードメニューも揃っている喫茶店で、スモール・コーヒー・カンパニーとしては異例の存在です。

 

(番外)エカワ珈琲店

アメリカではなくて、日本の和歌山市でコーヒー商売を営んでいる小規模なコーヒー豆の焙煎屋さん。ですから、番外となっています。

自店で焙煎加工したコーヒー豆を、一般のお客様に、店と通信販売を通じて小売販売しています。

http://www.ekawacoffee.jp/

 

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