アメリカのコーヒー市場と日本のコーヒー市場

アメリカのコーヒー市場ですが、外食店(特にチェーン店)で消費されるコーヒーの量が横ばいの状態にあるみたいで、コーヒーの家庭外消費から家庭内消費への移行が始まっていると危惧されています。

その原因の一つとして、ネスプレッソやキューリングに代表されるシングルサーブ(1杯ずつ淹れる)のコーヒーメーカーを使ってコーヒーを淹れるポッドコーヒーの影響が取りざたされています。 

 

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(記事とは関係の無い写真。ポケモンスポット岡公園周辺の写真です。)

 

ポッドコーヒーは、スーパー・小売店で販売されているパッケージコーヒーと比べると、コーヒー粉の鮮度維持は数段優れているとされています。

ポッドコーヒーと専用のコーヒーメーカーを利用すれば、 コーヒー粉の挽き具合、コーヒー粉の量、コーヒーの粉と接触する水の温度や接触時間、抽出圧力などのコーヒーを淹れるときの変数が適正になるように調整・制御されているので、コーヒーを淹れる手順を間違うこともありません。

 

また、比較的に高品質のスペシュャリティーコーヒーを使っているポッドコーヒーも販売されています。

家庭やオフィスで、より良い品質のコーヒーを簡単に体験できるようになって、コーヒーの消費は、家庭外消費から家庭内消費へ移行する可能性があると危惧されているようです。

 

しかし、アメリカのコーヒーマーケットに詳しい専門家は、家庭やオフィスでより良い品質のコーヒーを簡単に体験できるようになると、家庭外(オフィスや飲食店)で低品質のコーヒーを飲むのに抵抗を覚えるようになるので、必然的に飲食店のコーヒーの品質も高くなるという競争が発生することで、より高い品質を求めるコーヒー消費が拡大を続けるだろうと予測しています。

 

アメリカでも、日本でも、ネスレがすさまじいマーケティング攻勢を仕掛けています。

とくに日本では、家庭消費・オフィス消費だけでなくて、飲食店消費の分野でも攻勢を仕掛けています。

 

大量生産・大量消費の日本のコーヒー市場では、ネスレやスターバックスといった外資系のコーヒー会社のマーケティング攻勢に、日本のコーヒー会社は押されっぱなしのように見えます。

日本のコーヒー会社が得意とする、販売力・営業力が通用しなくなってきているのだと思います。

 

だけど、少量生産・少量消費のコーヒー市場に生息しているエカワ珈琲店のようなコーヒー豆自家焙煎店にとっては、チャンスなのかもしれません。

家庭やオフィスで飲むコーヒーの品質がより良くなれば、販売力・営業力と関係の無い少量生産・少量消費の飲食店向けコーヒー市場が拡大する可能性があるわけですから・・・。

 

昭和の時代に隆盛を誇っていた喫茶店・珈琲専門店の衰退原因ですが、その最も大きな要因は、コーヒーメーカーが普及して、家庭やオフィスで喫茶店・珈琲専門店と同品質か、それ以上の品質のコーヒーを簡単に淹れられるようになっているのに、その事実を無視して、喫茶店・珈琲専門店が、販売力・営業力のあるコーヒー会社への依存を強めすぎたからだとエカワ珈琲店は考えています。

 

平成の飲食店の経営者が、昭和の喫茶店・珈琲専門店の経営者の二の舞を踏むとは、どうしても考えられません。

もしかしたら、近い将来、日本のコーヒー業界も、販売力・営業力中心の独占商売・寡占化商売から脱皮する日がやって来るかもしれません。

独占・寡占化してしまった競争の無い市場には、成長という言葉が存在できないわけですから・・・。

 

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