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珈琲社会学

独断と偏見による、珈琲と食に関するエカワ珈琲店流の考察

2011年6月頃の、スタンプタウンコーヒーの拡大戦略

海外事情

2011年6月、ニューヨークタイムズのサイトで、「Stumptown Expands With the Help of a Powerful Investor」と題する記事を見つけました。

ロックンロール的な乗りのバリスタが、良質のコーヒーを提供することで人気を博しているオレゴン州ポートランドのコーヒー企業、スタンプタウンコーヒーが、投資会社TSGの投資を得て、積極的な拡大戦略を計画していると、2011年6月2日付けの記事に書いてありました。

 

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ニューヨークタイムズ電子版の記事より

 

スタンプタウンコーヒーは、投資によって得た資金を、今年の秋にニューヨークのブルックリンにて開店予定の喫茶店2店舗と瓶詰めアイスコーヒーの製造設備、それに、シカゴやサンフランシスコに焙煎工房を建設するための資金に充てるとのことです。

 

スタンプタウンコーヒーとTSGの提携を最初に報道したのは、Todd Carmichaelさんの5月31日・火曜日、Esquireのサイトに掲載された記事です。

彼は、コーヒー関係の評論家であるとともに、La Colombe Torrefactionというコーヒー会社のオーナーです。

www.esquire.com


同じ日に、ポートランドの地元ニュースサイトでも、スタンプタウンコーヒーとTSGの提携が報道されていたとあります。

スタンプタウンコーヒーの創業者Sorensonさんは、会社を投資会社に売り渡したわけではないと言っています。

 

私は、まだ、スタンプタウンコーヒーをコントロールしている。

投資会社との提携によって、唯一変化したのは、私の選択した相棒が投資家だということだけです。

 

それによって、銀行からの借り入れに頼ることなく、事業を拡大するための資金を手にすることができるようになったということだけです。

と、彼は語っています。
 
投資会社も、投資の詳しい中身を公開することは無理ですが、彼が、スタンプタウンコーヒーをコントロールしているということだけは公開できますと語っています。

 

数多くの地方の有望な中小企業は、資金的な問題から、ホームマーケットの壁を乗り越えるのに四苦八苦しています。

実際に、オレゴン州ポートランドのスタンプタウンコーヒーが、自力でニューヨークに進出して来たのは、奇跡的な出来事です。

 

私たちは投資会社ですから、有望な成長途上の企業を見つければ投資をします。

そして、スタンプタウンは、成長途上にある有望な企業です。

その有望な成長途上の企業であるスタンプタウンコーヒーが、投資会社の資金を受け入れるのは、別に何も悪いことではないと語っています。

 

しかし、ブロガーやコーヒー評論家、それにソーシャルメディアの住民たちからは、失望の声が巻き起こっているとのことです。

 

スタンプタウンコーヒーの創業は、確か、2000年だったと思います。

2000年前後のエカワ珈琲店は、コーヒー豆の自家焙煎を開始して10年が経過していましたから、販売量・規模ともに、創業当初のスタンプタウンコーヒーを上回っていたはずです。

 

それから10年、スタンプタウンコーヒーは、株式公開を前提に投資会社の資金を受け入れています。

エカワ珈琲店はというと、停滞・衰退・やや上昇を繰り返しながら、零細小規模なパパママ店の域を乗り越えることができません。

 

何が、どう違っているのだろうかと考えてみました。

スタンプタウンコーヒーは、ゲリラ的な戦略を駆使した戦いによって成長して来たのだと思います。

 

一方、エカワ珈琲店は、大手コーヒー企業の攻勢に為す術も無く、商売に対する情熱や戦いの意欲を無くしていたわけです。

そこに、一番の大きな違いがあったのだと反省する必要があるようです。

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【2011年6月6日に投稿した記事です】

2015年の春、スタンプタウンに関係する話が少なくなっているように感じます。

アメリカのコーヒー業界では、毎年、毎年、次から次へと新しい自家焙煎のコーヒー屋さんが誕生して、それが注目を浴びているわけですから、サードウェーブコーヒーの世界では、スターバックスのような急成長は有り得ないのかもしれません。

サードウェーブコーヒーの世界では、サードウェーブコーヒーの適正規模が存在しているのかもしれません。

 

www.ekawacoffee.jp