1990年代、エカワ珈琲店が自家焙煎のコーヒー豆を売り始めた頃、毎日がバーゲンセールというキャッチフレーズを採用していました。
ようするに、薄利多売をモットーとする、コーヒー豆の安売り店だったわけです。
その頃、ここ和歌山市内で、コーヒー豆の小売専業店というのは、百貨店のコーヒー豆売り場を除くと、エカワ珈琲店だけだったと思います。
和歌山市内のビジネス街、官庁街という立地の良さと、めずらしさと、それに、値段の安さ、煎りたて新鮮なコーヒー豆という品質の良さのおかげで、初期の頃、売り上げが急激な勢いで増え続けたものです。
その後は、競争が激化して、売り上げの低迷、そして減少という道をたどって行きました。
しかし、地域密着型の毎日がバーゲンセールという安売り商法を、10年近く前まで継続していましたから、「どん底」の経営状態を経験することになってしまったわけです。
現在のエカワ珈琲店は、「リーズナブルな適正価格」という言葉を大事にしていて、大量生産・大量消費の焙煎コーヒー豆と真正面から衝突する価格破壊的な安売り商法は採用していません。
おかげでさまで、「どん底」の経営状態からも脱出することができて、全盛期と比べると焙煎コーヒー豆の販売量は相当量減少しているのですが、、それなりに順風満帆な経営を続けています。
エカワ珈琲店の場合、いい加減な品質の良くない商品を安く販売していたわけではありません。
最高品質の商品を、安く販売していたわけです。
ですから、同質化競争に巻き込まれるような商売をする必要がなかったのですが、ついつい、競合相手が登場したことで、競合が厳しくなってしまったと錯覚してしまって、さらに、焙煎コーヒー豆の販売価格を値下げしたり、附帯サービスを強化したりしたわけです。
その結果、売り上げと利益が減少してしまって、最悪の経営状態に追い込まれてしまいました。
最高品質のコーヒー豆を、相当な低価格で販売していたのですから、同質化競争なんてものに巻き込まれてしまえば、経営が成りたたなくなるのは当然のことなんですが、その当然のことに気づくのに長い時間がかかってしまいました。
現在のエカワ珈琲店は、高品質のコーヒー豆を適正なお手頃価格で販売する店に様変わりしています。
もう二度と、同質化競争なんかに巻き込まれて、丁寧に焙煎加工した高品質のコーヒー豆を、大量生産・大量消費型の焙煎コーヒー豆と同じような手法で販売する気持ちは持っていません。
エカワ珈琲店は、自家焙煎したコーヒー豆に愛着を持っていますから、我が愛する焙煎コーヒー豆を適正なお手頃価格で売り続けたいと考えています。
我が愛する焙煎コーヒー豆を、できるだけ数多くの人たちに楽しんで頂けたなら最高に幸せですから。
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