コーヒー自家焙煎店の将来

20数年前、エカワ珈琲店がコーヒー豆の自家焙煎を開始した頃、自家焙煎のコーヒー豆屋の主たる市場といえば、オフィスコーヒー市場だったのだと思います。
オフィスコーヒー市場が急拡大していた頃で、低資本で開業可能な自家焙煎のコーヒー豆屋が全国各地で産声をあげていました。

 
喫茶店の急速な衰退が始まっていたので、コーヒー豆の自家焙煎店に衣替えする喫茶店も多数存在していました。
エカワ珈琲店も、喫茶店からの衣替え組です。
 
その頃、オフィスコーヒー市場は急拡大していたのですが、その急拡大するオフィスコーヒー市場をターゲットとする事業者は、オフィスコーヒーサービス専業の会社とコーヒー豆の自家焙煎店だけでした。
 
大手・中堅のコーヒー会社を含めて、全国各地に存在するコーヒー豆の業務用卸の会社は、オフィスコーヒー市場に関心が無かったのだと思います。
ということで、強力なオフィスコーヒー専業の事業会社が存在しなかった和歌山市で、エカワ珈琲店は、自家焙煎のコーヒー豆屋として順調なスタートをきることができました。
 
その後、自家焙煎のコーヒー豆屋の増加、強力なオフィスコーヒーサービス企業の和歌山進出と、オフィスコーヒー市場での競争が激しくなって行くのに反比例して、エカワ珈琲店の業績は下降線を描き始めます。
 
そして、衰退する喫茶店向けコーヒー豆市場での売り上げ低迷に四苦八苦していたコーヒー豆の業務用卸会社が、本格的にオフィスコーヒー市場に進出してきた段階で和歌山市のオフィスコーヒー市場から追い出されてしまいました。
 
おそらく、エカワ珈琲店の周囲で発生した出来事は、全国各地の自家焙煎のコーヒー豆屋さんの周囲でも発生している現象なのだと思います。
現在、エカワ珈琲店は、和歌山市のオフィスコーヒー市場から排除されてしまって幸せだったのかもしれないと考えています。
 
オートメーション化された焙煎工場で製造されるコーヒー豆と、小型のコーヒー豆焙煎機で焙煎加工する手作りのコーヒー豆とでは、製造方法も、商品も、販売方法も全く異なるはずです。
だのに、同じオフィスコーヒー市場で競争していたから、エカワ珈琲店は、何年も何年も、貧乏なコーヒー屋から脱出できなかったのだと思います。
 
アメリカのコーヒー業界では破壊的イノベーションが始まっていて、第3の波と呼ばれている小規模のコーヒー屋さんの業績が好調に推移しています。
  
大規模な自動化されたコーヒー豆焙煎工場で製造されるコーヒー豆は、マスマーケット向けの商品ですが、小型のコーヒー豆焙煎機で焙煎加工するコーヒー豆は、必要な量だけ必要な時に焙煎加工するわけですから、マスマーケット向けの商品ではありません。
 
マスマーケットをターゲットとする商売を営んでいたのでは、「底辺への競争」が待っているだけです。
「底辺への競争」に巻き込まれれば、働けば働くほど貧乏になって行くわけです。
 
ということで、もうすぐ、ここ日本のコーヒー業界でも、破壊的イノベーションが始まるはずだと期待しているエカワ珈琲店の今日この頃です。

 


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