地方都市の和歌山市では、昔ながらの喫茶店の閉店が相次いでいて、喫茶店の絶対数が不足しています。
道行く人たちが、喫茶店を探して彷徨っているのを、しばしば見かけます。
和歌山市の喫茶店需要については、需要よりも供給が不足しているようにも見えるのですが、昔ながらの喫茶店の経営状況はというと、四苦八苦の状況が続いていて、これからも閉店する店が相次ぐだろうと推測できます。
経営者の高齢化とお客さんの高齢化、客数減少と売り上げの減少による赤字体質が、昔ながらの喫茶店の閉店原因となっています。
昔ながらの喫茶店だけでなくて、喫茶店以外の昔ながらの飲食店も、同じような理由で閉店が相次いでいます。
個人経営の昔ながらの喫茶店、飲食店の絶対数が減少しているのですから、業務用コーヒー豆卸が主体のコーヒーロースターの売り上げも、ここ和歌山市では相当に減少しているだろうと推測しています。
営業力を駆使する業務用コーヒー豆卸主体のロースター商売ですが、和歌山市を含めて地方の町では、相当に難しい状況になっているのかもしれません。
簡単に必要な情報を見つけることができる時代になっているのですから、「買ってください、買ってください」という営業力主体の商売が通用するのは、情報収集力が不足している昔ながらの喫茶店、飲食店だけなのだと思います。
エカワ珈琲店には、喫茶店経営に見切りをつけた50代、60代のお客さんが、何人か来店してくれます。
全員が、喫茶店経営に見切りをつけてから、エカワ珈琲店でコーヒー豆を買ってくれているお客さんです。
全員が自己物件で喫茶店を営んでいたので、財政的にはそれほど追い詰められていなかったと思うのですが、「暇で儲からない商売ほど疲れる商売は無い」というのが共通した閉店理由みたいです。
喫茶店経営に見切りをつけた彼ら、彼女らは、何故か生き生きした表情をしています。
1980年代、喫茶店全盛時代のイメージにサヨナラしなければ、地方での喫茶店経営が成り立たない時代になっているのかもしれません。
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