あるシアトル系コーヒーチェーンのパンフレットを読んでいて、ひとつ発見しました。
完璧なエスプレッソコーヒーは、クレマ(上層部の泡)、ボディー(泡の下の液体の部分)、ハート(カップの底から少し上の液体部分で、ボディーの下の液体部分)の、美しい3つの層からなりたっているそうです。
エカワ珈琲店はドリップコーヒーの信奉者ですから、、エスプレッソコーヒーの泡(クレマ)自体、考えられない存在です。
それに加えて、コーヒーの液体の部分が2つの層にわかれているなんて、どうしても理解できない現象です。
ドリップコーヒーでは、泡の部分は、濾過の段階で完全に除去してしまいます。
完璧なドリップコーヒーの条件は、「濁りのない透き通った琥珀色の液体」です。
その条件をクリアするために、フィルターで濾過されたコーヒー浸出液の構成成分が、できるだけ小さくて、できるだけ大きさが揃っている必要があります。
そうでなければ、時間とともにドリップコーヒーであっても、小さい成分と大きい成分がわかれて、別々の層を作ってしまいます。
ドリップコーヒーとエスプレッソコーヒーは、まったく別の飲み物なのだと思います。
もう、エスプレッソコーヒーについて、「ああだ、こうだ」と、真剣に考えるのはやめにしようかと思いはじめている今日この頃です。