コーヒー豆の家庭用需要

1990年代の始め頃だったと思います。

柴田書店という出版社から月刊で発行されていた、「喫茶店経営」という雑誌の自家焙煎店特集号の巻頭言で、将来、確実にコーヒー豆の家庭用需要が増加すると思うが、その3割を、街の自家焙煎店で供給することができるだろうか、という懐疑的な予言が掲載されていたのを記憶しています。

 

2013年の時点では、この予言が的中しています。

あの頃、コーヒー豆の家庭用需要は未開拓の市場でしたから、我々のような、小売主体の小規模ロースターが、その手付かずの市場で、ある程度の地位を占めることができました。

 

今は、家庭用需要の大半を、大手・中堅ロースターのコーヒー豆が占めています。

エカワ珈琲店の近くのコンビニエンスストアーの棚には、焙煎コーヒー豆が並んでいます。

 

アメリカやヨーロッパでは、コーヒー豆需要の7割が家庭用需要だそうです。

日本も、その方向に向っているのだと思います。

今は、大手・中堅ロースターの勢いに圧倒されていますが、小売主体の小規模零細ロースターの復活する道も、どこかに残されていると確信しています。

 

それにしても、家庭用コーヒー豆需要に占める零細なコーヒー豆自家焙煎店のシェアーが、10%以下というのでは、その店舗数を考えると、あまりにも低すぎると思います。

 

でも考えてみれば、大手・中堅のロースターと零細なコーヒー豆自家焙煎店とでは、基本的な部分で文化が異なっているわけですから、「シェアー10%以下」という数字は、もしかしたら、零細コーヒー豆自家焙煎店の将来性を保障してくれているのかもしれません。