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自家焙煎コーヒー豆店の幻想

全国的に、自家焙煎珈琲店の新規開店ブームが、少し下火になってきたみたいです。

だけど、我がエカワ珈琲店がコーヒー豆の自家焙煎を開始した20年前とくらべると、自家焙煎珈琲店の店舗数は、ものすごく増えています。

 

20年前の和歌山市には、自家焙煎のコーヒー豆で珈琲を提供する喫茶店は何店舗か存在していたのですが、自家焙煎コーヒー豆の小売専門が主体の店となると、エカワ珈琲店、ただ1店舗だけだったわけです。

 

現在の和歌山市ですが、あちらこちらに自家焙煎のコーヒー豆を小売販売している店が存在しています。

ここ数年、毎年のように1店舗から2店舗の新規出店がありました。

これも、全国的にブームなのかどうかわかりませんが、新規に出店する店は、すべて喫茶かカフェを併設しています。

 

自家焙煎の喫茶店ということだけで、お客さんが来てくれたのは20年以上も前の話です。

今では、自家焙煎というだけでは、誰も、コーヒーを飲みに来てくれませんし、昔のようにコーヒー豆を買いに来てくれることもありません。

それに、喫茶やカフェのお客さんと、コーヒー豆を買いに来てくれるお客さんとは、まったく別のお客さんです。

 

一昔前なら、自家焙煎のコーヒー豆というだけで、コーヒー豆が飛ぶように売れました。

ただし、小売販売専門の自家焙煎コーヒー店の話です。

 

昔は、自家焙煎のコーヒー豆は「美味しい」という幻想を、お客さんが持っていたのだと思います。

確かに、その頃流通していた小売用のコーヒー豆と比べると、美味しかったのだと思います。

しかし、実態は、コーヒー豆の鮮度が良かっただけのことです。

 

あまりにもひどい状態のコーヒー豆が、スーパーなどで売られていたからです。

焙煎後、何ヶ月も経過したコーヒー豆が、平気な顔でスーパーの陳列棚に並んでいたからです。

 

今は違います。

百貨店やスーパー・コンビニで、賞味期間が1年もあるコーヒー豆だけでなくて、鮮度を重視したコーヒー豆も売られています。

おそらく、お客さんは、そのことに気がついていると思います。

 

今は、自家焙煎コーヒー豆というだけで、お客さんがコーヒー豆を買ってくれないことは確かです。

もう、お客さんは、自家焙煎コーヒー豆に対して、幻想を持っていないのだと思います。

 

エカワ珈琲店は、昔も今も、自家焙煎というキャチフレーズを使っているのですが、10数年前には感じることができた何かを、今は感じることができません。