ロースターと自家焙煎コーヒー店

エカワ珈琲店の商売関連のことについて、書きます。

喫茶店・業務店卸専門のロースター(焙煎屋)と、エカワ珈琲店のような自家焙煎コーヒー豆小売店は、全く違った商売で業態が全く違うのだと思います。

 

どちらも、コーヒー生豆を焙煎して、その焙煎したコーヒー豆を売っているので、見た目に良く似ているのですが、よくよく観察すれば、全く違った商売だと理解できると思います。

ロースター(焙煎屋)は『卸店』で、自家焙煎コーヒー店は『小売店』です。

その小売店が、『自分の店独自のコーヒー豆』を販売しようと考えて、自店にてコーヒー豆を焙煎加工しているわけです。

 

『少量生産・少量販売向けの焙煎コーヒー豆』ですから、製造加工量が限定されていて、値段も割高になるので、お客さんの範囲も限られます。

特定のお客さんをターゲットにして、商売をしているのが自家焙煎コーヒー店です。

 

ですから、自家焙煎コーヒー店の大半は、個人事業者です。

ロースター(焙煎屋)は、大半が従業員何名かの会社組織ですから、基本的に、自家焙煎コーヒー店の領域に進出してきても、コストを考えれば、経営が成り立つはずがありません。

 

業界新聞を読んでいると、ロースターと自家焙煎コーヒー店の違いを、ロースター側の人が理解していないのでは、と思えるような記事を、時々、目にすることがあります。

 

「自家焙煎コーヒー店は、資本力が無い」、「コーヒーにこだわるよりも、売る技術が大事」というような、ロースターの経営者さんやコンサルタントさんのインタビュー記事を見ると、「資本力が無い」、「自店独自のこだわりのコーヒー豆を売る」、それが自家焙煎コーヒー店の特徴何だよと、私などは思ってしまいます。

 

個人経営の喫茶店・飲食店が淘汰・減少して、チェーン店や大手資本経営の飲食店が多くなってくると、ロースター(焙煎屋)の世界でも、ますます企業間格差が大きくなっていくのだと想像できます。

 

それではということで、ロースターが自家焙煎店の物まねをしてみたところで、基本的な部分の考え方が異なっているわけですから、なかなか経営が軌道に乗るのは難しいと思います。

何故なら、自家焙煎コーヒー店の大半は、コモディティー商品を販売しているのではなくて、スペシャリティー商品(その店独自の考え方に基づく商品/一種の思想)を販売しているわけですから。